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「ウリハッキョ自慢」

 「朝鮮の名前はね、結婚しても変わらないステキな名前なのよ。アッパやオンマが、子どもの幸せを願って付けてくれた名前で一生過ごすの、ステキでしょう? うちの娘なんて結婚して名字が変わっちゃって残念だわ。画数とか一生懸命考えてつけたのにね」

 バス仲間の中野さんにほめてもらって、ニコニコ顔の娘。居住区域でのウリハッキョ宣伝部長を自任している私だが、時には逆に日本の人たちに、民族的自負心をも喚起させてもらいながら今日まで来たわけだ。

 娘のピアノの先生も「日本で日本人と同じ音楽やったって、しょせんその他大勢だけど、民族の音楽まで奏でられるというのは、あなたたちにしかできないすごいことよね?」と言う。ハッキョでウリ音楽や舞踊に触れている娘の体にはチャンダンが流れていて、それはこれから自分の音楽を表現するのに大きな力になる、と。子どもたちがバイリンガルなのも近所では評判だ。自画自賛ではなく、ウリハッキョのすばしらさがしっかり周りに伝わっていて本当に良かった! 実は、「民族的なことは家庭でちゃんと伝えられるから」と本名で日本学校に通わせている友だちの娘が、中学からは通称名で通いたいと言い出した。その子にもこんなうれしい経験をさせてあげたかったな。で、先日ハッキョでステキな名前の話をしたら、あるオモニが「それって、女は家系に入れてあげないよっていう男尊女卑的な話では…?」と。考えてみりゃその通り。(朴明姫、オモニ会役員)=今号より筆者が交代します。

[朝鮮新報 2007.6.29]