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「教え子2代」

 この春一番のうれしいこと、それは病気療養していたS先生の復帰。実はこのS先生、30年前、夫が1年生の時の担任。娘の入学式でそれを知り、ステキな出会いに感激している私の横で、夫は「宿題は少なく!」などと小学生のように言っていた。それを笑顔で聞いてくれている先生には、夫なんて30年前の姿にしか見えないんだろうな。こうなったら親子2代、娘だけと言わず「息子もお願いしたい!」と、迎えた息子の入学式の前日、準備で学校に出かけた娘が「大変、オンマ。S先生が学校中どこ捜してもいないの」と暗い顔をして帰ってきた時には何があったのかとうろたえた。

 当日、校長先生から、入学式の準備中に倒れて入院したという話を聞いて青ざめた。そして1年後、病気を克服して見事ハッキョに戻ってきた先生を見て、うれしくて涙。

 でも実は、親子2代で同じ先生に教わる話はウリハッキョには結構あり、ほかにも親子2代で教員とか、教え子と同僚になったとか、逆に教え子に子どもが教わったという話も。先生方の民族教育に対する真しな姿勢と情熱、周りのたくさんの理解、そして、ハッキョ自体がトンポトンネの拠点だという事実がそうさせたのだろうな。ウリハッキョならではのこんないい話、これからも積み重ねていけるように、私たちもがんばらなくちゃ。

 S先生、うちの娘が教員になったら先生の孫を教えるそうですよ、楽しみです。それはさておき、来年はうちの息子の担任お願いしますね!(だからしつこいってば)(朴明姫、オモニ会役員)

[朝鮮新報 2007.8.4]