top_rogo.gif (16396 bytes)

「友好」

 金剛山歌劇団は、全国を巡る本公演のほかにも結婚式や各種イベントなどでの小公演も行っている。8月のある日私は、小公演に出演するため新潟へ向った。新潟は私たちにとって、「万景峰92」号で祖国を訪問する時必ず訪れる土地であり、馴染みの深い場所でもある。しかし、昨年以降の不当な制裁によって船の行き来もなくなり、毎年のように行われていた歌劇団公演も、行われていない。

 今回、私は新潟で少なからぬ感動を覚えた。小公演は「ウリハッキョ」のためのチャリティーゴルフコンペの席で行われたのだったが、170人近い参加者のうち、130人ほどが日本の人たちだったのだ。私は正直驚いた。この新潟でウリハッキョのためのチャリティーにこんなにたくさんの日本の人が参加するなんて、この地域の同胞たちの絶え間ない努力に頭が下がる思いだった。

 思えば先日行われた仙台公演でもたくさんの日本の方たちの協力があった。宮城県、並びに仙台市当局は、公演予定であった劇場の使用許可を突然取り消すという暴挙に出た。しかし、これに異を唱えた日本の人たちが45人にもなる大弁護団を結成し、裁判での勝利を勝ち取ったのだ。

 当日、1300人入る客席はほとんど埋まり、立ち見客が出るほどの盛況ぶりだった。満員の客席を舞台から見渡しながら私は、応援してくれるすべての人たちへの感謝の気持ちと、こうして舞台に立てることへの喜びを今一度かみしめた。(蔡慶愛、金剛山歌劇団・声楽家)

[朝鮮新報 2007.9.15]