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「日本で生まれた意味」

 「オンマ、チョソンサラムはチョソンに生まれるのが自然だし、もし日本に生まれるんだったら日本人のほうが便利だよね。日本にチョソンサラムとして生まれるというのは一体、どういう意味があるんだろう?」と娘が問うたのは、小3の時。こんな小さな子にとっても、在日コリアンとして生きるのは不便なことが多いのだと気づかされた。ま、ハッキョは遠いし、休日にトンムと遊ぼうにも電車に乗らなきゃいけないし、外で本名を名乗るたびにいろいろ説明するのも面倒だしね。

 そんな娘がこの夏、「南北コリアと日本のともだち展」のために平壌を訪問した。日本政府の総連弾圧報道による市民感情を考慮し、日本の子どもたちの絵は展示できないと、現地での絵画展の中止が決まったにもかかわらず、両国の架け橋となるべく、子どもたちは健気に笑顔で出発したのである。

 帰ってきた娘の第一声は「オンマ、日本に生まれた意味があったよ! 私たちが日本に生まれて良かったね!」だった。朝鮮の友だちと日本の友だちの真ん中に立って、それをつなぐのが私たちの役目なんだよねとニコニコ。そうだよ、その通りだよ、あっぱれわが娘(涙)。

 ただ私は思う。厳しい時だからこそ、絵画展をやる意味があったのではないかと。民間交流をもっと活発にやって、何があっても動じない友好関係を作っていかなければと思った。

 「子どもたち」という未来を目の前にして、大人たちにできることは、まだまだある。(朴明姫、オモニ会役員)

[朝鮮新報 2007.10.26]