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「日本と朝鮮半島の〈次代〉を創る学生フォーラム07」

日本各地5カ所で開催、400人の学生らが参加、真の朝・日友好を構築したい

学生同士での交流を深めるきっかけに(九州、12月15日)

 日本の大学に通う朝鮮人学生と日本人学生からなる「日朝友好学生の会」主催の「日本と朝鮮半島の〈次代〉を創る学生フォーラム2007」が昨年12月、1カ月に渡り九州(福岡、15日)、関東(東京、23日)、愛知(22日)、関西(京都、23日)、広島(24日)の5カ所で行われた。

 フォーラムは、朝鮮半島を取り巻く情勢が劇的に変化しようとする一方、依然として対朝鮮敵視政策に固執する日本において朝・日平壌宣言の精神を尊重し、過去の歴史と真摯に向き合い、真の日朝友好関係を構築していこうという主旨のもと、2005年には京都、2006年には東京で開催されてきた。日本各地での開催は今回が初めて。約400人の同胞学生と日本人学生、市民らが参加した。

「真の日朝友好の第一歩を踏み出すために〜日朝関係の〈今・ここ〉を考える」(愛知、12月22日)

 フォーラムは「北東アジアの平和と安定に必要なものとは何なのか」(関東)、「日本と朝鮮の関係を考える〜植民地主義克服の視点から」(関西)、「真の日朝友好の第一歩を踏み出すために〜日朝関係の〈今・ここ〉を考える」(愛知)、「真の日朝友好のために〜日朝関係正常化を軸に考える」(広島)、「日本と朝鮮半島の〈次代〉へ向けて」(九州)などをテーマとしたパネルディスカッション、朝鮮学校を支援する活動など朝・日友好の活動に取り組む学生による実践報告、交流会など、多彩な内容で行われた。また、昨年の8月に行われた「日朝友好学生の会訪朝団」参加者による訪朝報告も行われた。

 関西の実行委員長を務めた山根実紀さん(龍谷大学大学院修士課程2年生、24)は、「日朝友好関西学生の会」の代表として朝鮮学校を支える活動など、さまざまな問題に取り組んできた。「日朝友好学生の会訪朝団」にも参加して平壌を訪問した。

「日本と朝鮮の関係を考える〜植民地主義克服の視点から」(関西、12月23日)

 山根さんは「多くの日本人はいわゆる在日問題や日朝問題を、第三者的に、もしくは何か避けたい事柄のように接している。しかし、日朝両者が当事者である以上、この問題を乗り越えていくためには相互の努力が不可欠である」と述べたうえで「意識化することは困難で、日朝の人たちが偶然にしか出会えないというのなら、その偶然をたくさん作っていきたいと思う。出会いの機会をもっと創っていきたい」と語った。

 今回のフォーラムを契機に愛知と九州で新たに「日朝友好学生の会」が結成された(関東、関西、広島の会は、2006年に結成)。

 橋本純さん(21、九州女子大学3年生、実行委員)は、「日朝フォーラムを契機に日朝友好九州学生の会を立ち上げることができた。学生同士の交流を深め相互理解のきっかけになるよう、実行委員を中心に盛り上げていきたい」と抱負を語った。

 参加者からは、「朝鮮に対する間違った認識を持っているということに気付いた」「未だに根強く残る歴史問題、在日朝鮮人問題について痛感させられた」「同じ世代の学生の取り組みということで、とても興味深かった。これから自分も実践していきたい」といった声が多く寄せられた。【フォーラム実行委員会事務局】

[朝鮮新報 2008.1.21]