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6.15時代に反北世論

 黄海南道の住民22人が乗ったゴムボートが8日、朝鮮西海上で漂流し南側地域に行き着いたが、本人らの意思によって北側に戻されたという。ところが、その22人全員が北の当局によって処刑されたとの「説」が17日、連合ニュースなど南のメディアにいっせいに流された。南のメディアはこれを既成事実としてとらえ、「北の人権問題」などを非難する騒動にまで発展した。

 たまりかねた北の祖国平和統一委員会スポークスマンは21日、「南の極右保守勢力の反北謀略騒動は事実無根のわい曲ねつ造」だと強く抗議。問題となっている住民については、「現在自分の家で正常な暮らしをしている」と明らかにした。

 南のメディアが流した「説」には疑問がたくさんある。

 「説」を提起した情報源について、「精通した対北消息筋」とだけ伝えた。おまけに、「説」の根拠とは「非公開処刑されたという噂が黄海南道の住民に広がっている」というだけ。事実関係が確認されないまま反北世論が形成されていった。

 ちょうど同時期に、「対北支援食糧の軍転用疑惑」というのも流れた。

 過去の北南対立時代にはこの種の報道はずいぶんあったものだ。6.15統一時代にこのような報道が流れることに危険を感じる。

 南では前政権の対北政策を否定する保守政権が、統一団体・関係者などの猛烈な非難を浴びながら、25日にスタートした。今後の推移を見守っていきたい。(姜)

[朝鮮新報 2008.2.25]