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「花を売る乙女」

 ニューヨーク・フィルハーモニックの平壌公演による朝米音楽交流に続くのは、朝中の歌劇交流だ。

 4月15〜19日まで北京の国家大劇院(オペラハウス2416席、コンサートホール2017席、劇場1040席)で朝鮮の5大歌劇のひとつ「花を売る乙女」の上演が予定されている。

 朝鮮国内では、歌劇を専門に扱う平壌大劇場で1月末まで「密林よ語れ」が上演されたあと約1カ月のインターバルを置き、2月28日から「花を売る乙女」の上演が始まった。

 記者の特権と言おうか、2月に相次いだコンサートや芸術イベントを取材の傍らで満喫し、今回は中国公演を控えた「花を売る乙女」を観劇する機会に恵まれた。

 作品は1972年に同名の映画を舞台化したもの。植民地統治下の朝鮮で花を売って生計を立てようとする少女とその家族の姿を描いている。

 同作品は元々、万寿台芸術団のレパートリーだったが昨年、歌劇を専門とするピパダ歌劇団に移譲され一部リメイクされた。配役も3次にわたってオーディションが行われたという。

 「花を売る乙女」は過去、日本や中国で上演されたが、ピパダ歌劇団による上演は今回が初めてとなる。国内では昨年7月にお披露目された。1部、2部、休憩をはさみ約3時間の公演の最後のカーテンコールではスタンディングオべーションが起きた。記者の目頭はもちろん潤んでいた。すでに北京公演チケットは品薄だという。期待が膨らむ。(陽)

[朝鮮新報 2008.3.17]