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大阪・4.24教育闘争 体験者探し、ホットライン開設

大阪で60周年シンポ実行委が記者会見

 4.24教育闘争60周年記念シンポジウム実行委員会は24日、大阪府庁記者クラブで記者会見を開き、4.24教育闘争を体験した人々の証言を集めるための協力を訴えた。同実行委員会は、在日本朝鮮人社会科学者協会大阪支部と在日本朝鮮人大阪府人権協会、大阪府朝鮮人強制連行真相調査団が中心となっている。

 記者会見では、実行委員会委員長の金弘輝・社協大阪会長が趣旨説明を行った。

 金会長は、100年を超える在日朝鮮人の歴史の中でも関東大震災時の朝鮮人虐殺と4.24教育闘争に対する弾圧は大事件として記録されているとしながら、4.24教育闘争に参加した人を団体と所属や国籍を問わずに探し出し、彼らの体験を後世に伝えることで、朝・日友好親善のもうひとつのきっかけを作ろうとこのような機会を設けたと語った。

 つづいて、朝鮮人強制連行真相調査団の洪祥進・朝鮮人側事務局長が発言。4.24教育闘争の概略について話しながら、当時の弾圧と差別が現在の朝鮮学校の処遇につながっていると強調した。

 実行委員会では、@1948年4月26日、大阪府庁前で行われた4万人集会に参加し解散する途中で警官の発砲により犠牲となった故金太一少年の遺族または関係者、A闘争に参加して逮捕され「不当判決」を受けた人、B民族学校が閉鎖されたことで日本学校へ通うことを余儀なくされた在日同胞体験者らを探している。

 証言は、4月11日に行われるシンポジウムで紹介される。

※実行委員会では、情報収集のためにホットライン(080・3172・8816)を4月5まで開設している。

[朝鮮新報 2008.3.28]