差別、今も変わらず　「４．２４の魂」継承を

「民族教育大阪同胞フォーラム２００８」（１８日、大阪）

　在日朝鮮人の民族教育を日米の弾圧から守りぬいた４．２４教育闘争から６０年が経過した。

　在日朝鮮人は、あらゆる差別と迫害のなか多くの犠牲と被害を受けながらも民族教育と朝鮮学校を守り発展させ、数多くの権利を勝ち取ってきた。同胞たちの情熱は、長い年月が過ぎた今も変わらず、「４．２４の魂」として確実に継承されている。

　しかし、植民地支配時代に根源をなす日本政府の在日朝鮮人と朝鮮学校に対する差別政策もまた変わらない。在日朝鮮人から学校を取り上げ、言葉を奪おうとした日本が、今は肉親との再会を阻み子どもたちの祖国訪問を邪魔している。

　「４．２４」は学校を守るだけではなく、朝鮮人としての尊厳をかけたたたかいだった。その本質をあらためて見つめ直し、１世が示した魂を受け継いでいかなければならない。

　現在「在日朝鮮人歴史・人権週間」が開催されている。その一つのテーマが教育闘争だ。

　その賛同企画として大阪では１１日に記念シンポジウムが行われたのに続き、１８日にドーンセンター（府立女性総合センター、中央区）で「民族教育大阪同胞フォーラム２００８」が開催され、教育関係者、学生を含む同胞、活動家ら５００人が参加。民族教育の現状と課題についてパネルディスカッションが行われ、これからも「４．２４の魂」を受け継ぎ民族教育と朝鮮学校を守り発展させていくことが話し合われた。

　東京では２４日、５月１０日、兵庫では２７日、京都では５月１１日にそれぞれ関連集会が開かれる。（鎬）

［朝鮮新報 2008.4.21］