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各地で朝・日共同花見 力を合わせてがんばろう

 朝・日関係が依然緊張している中、民間レベルでの友好親善を図ろうと各地で花見が行われた。

北海道・函館

アントニオ猪木氏ら約100人が参加した観桜会

 北海道函館「朝・日友好親善観桜会」が10日、観光名所である五稜郭公園で行われた。総連函館支部と「日朝連帯函館市民の会」がおよそ40年にわたって共催してきたもので、毎年5月に行われている。

 今回の集いには、道南地域の同胞と日本の各友好団体のメンバー、北海道議会議員や函館市議会議員と日本市民ら約100人が参加した。

 集いでは、総連支部の崔英学委員長があいさつした。

 崔委員長は、朝・日関係で依然として厳しい状況が続いている中、今日のような草の根の交流がとても重要だと指摘。みなが大いに食べて飲みながら友好親善を深めてほしいと訴えた。

 今回の集いには、特別ゲストとしてアントニオ猪木氏も招待された。アントニオ猪木氏は開口一番、「元気ですかー!」とあいさつ。参加者との記念撮影にも気さくに応じながら、大いに盛り上がった。

 また、金剛山歌劇団の宋明花さんが朝鮮の民謡や日本の歌で花を添え、最後にはアントニオ猪木氏と共に「リムジン河」を披露した。

 閉会のあいさつに駆けつけた逢坂誠二衆議院議員は、今後も「共に連帯を強めていこう」と力強く訴えた。【函館分局】

長野

初めて朝・日共催で行われた花見(中信)

 総連長野中信支部が主催する「朝・日友好花見」が4月19日、松本市薄川で行われた。同胞と日本市民ら30余人が参加した。

 集いでは、総連支部の゙正雄委員長があいさつし、朝・日が花見を初めて共催したことに触れながら、これからも一日も早い国交正常化実現のために力を合わせてがんばっていこうと訴えた。

 「日朝友好松本市民会議」の杉本文男会長は、情勢は厳しいが互いに力を合わせて国交正常化の実現と在日朝鮮人の権利擁護、民族教育を支援する運動を活発に展開しようと語った。

 参加者らは、今後どのように運動を展開していくべきかなど、時間が経つのも忘れて話し合ったほか、今年も新たな支援者を見つけ出せるようがんばろうと口をそろえた。

友好を深めた朝・日の参加者ら(北信)

 一方、4月20日には総連北信支部が主催する朝・日花見が長野市の城山公園で行われ、同胞と日本市民ら50余人が参加した。

 集いでは、総連支部の沈正銖委員長があいさつ。「日朝長野地区の会」が、情勢が厳しいときほど支援と激励を送ってくれることに謝意を表しながら、これからも朝・日国交正常化実現のためにがんばっていこうと訴えた。

 長野市には松代大本営地下壕があり、この日の集いに参加した「朝鮮人犠牲者追悼碑を守る会」の原山茂夫事務局長は、時が経つと共に当時を知る人が少なくなる中、歴史をわい曲する動きが現れていることに触れながら、このような動きを止めなければならないと強調した。

 参加者らは、歌ったり踊ったりしながら、友好を深め楽しいひと時を過ごした。【長野支局】

[朝鮮新報 2008.5.21]