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福岡から全国へ

 3年ぶりに福岡で取材した。日朝友好・交流が活発なことを実感した。

 既報のように、5月25日に福岡県日朝友好協会が設立された。日朝関係が硬直しても絶え間なく交流を続けてきた人たちの長年の努力が実を結んだ。また1日には、日本人が主催する福岡朝鮮歌舞団の公演が行われた。チケットは公演数週間前にすでに完売。当日は立ち見客がでるほどの盛況ぶりだったという。

 福岡では、朝鮮学校や同胞高齢者の無年金裁判などで日本人の支援の輪が広がっており歴史・文化交流も活発だ。

 博多での取材で出会ったある人は「無意識のうちに東京を基点に物事を考えているのでは?」と指摘した。

 東京から平壌までの直線距離は約1300q、ソウルは約1200qだが、博多から平壌は約750q、ソウルは約530q、釜山にいたっては約200qとかなり近い。ちなみに博多から東京は約880qだ。

 週末になるとソウル、釜山などから博多に多くの観光客がやって来る。取材時も週末と重なりホテルはどこも満室。寝床を探すのに一苦労した。経済交流も盛んだという。また、朝鮮人強制連行の炭鉱などが点在していたこともあり、在日朝鮮人に理解ある日本人も多い。

 地元選出の国会議員は、朝鮮通信使の歴史について言及し、「400人規模の使節団が命がけで海を渡った」と語り、交流、往来の重要性を指摘した。

 福岡県日朝友好協会は近々訪朝団を送る。ある幹事は「福岡から九州へ、九州から全国へ」と運動拡散の意気込みを語る。(泰)

[朝鮮新報 2008.6.9]