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茨城アリラン文化講座 「民族の誇り持つこと大切

 茨城アリラン文化講座第2期第4次学習会が8日、茨城朝鮮初中高級学校で行われ、同胞ら113人が参加した。今回で10回目となる。

 この日の講座では、立命館大学の徐勝教授が「在日同胞と私」との題目で講演した。

 徐教授は、日本の植民地支配時代に日本に渡り苦労を重ねた父母のエピソードを語りながら、日本政府の在日朝鮮人政策は当時も今も変わらないと強調した。また、19年間、不当に投獄され死刑宣告まで受けた獄中での人々との出会いについて「私にとって獄中はまさに新しい学校だった」と述べた。

 徐教授は在日朝鮮人を取り巻く情勢について言及、6.15共同宣言の発表により、民族の解放、監獄からの解放、分断体制からの解放という3つの解放を体験したと語った。さらに、参政権を求め帰化を選択肢の一つとして肯定する主張は、本質において植民地時代の「皇民化政策」「同化政策」の延長線にあると警鐘を鳴らした。

 子どもの進学先に悩みを持つある同胞は、「自分の考えが逆だった。日本社会でしっかり暮らすには、日本人化するのではなく民族の誇りを持つことが大切だと気付かされた」と感想を語った。また、「徐教授の話に多くを学んだ。統一はすでに始まっていると実感し、在日同胞が主体性を確立し胸を張って暮らすことに自信が持てた」と語る参加者もいた。【茨城支局】

[朝鮮新報 2008.6.16]