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「運動」しよう

 最近、新しく「運動」を始めた。テレビCMの影響だろうか、「ポニョ、ポニョ」と口ずさむ人をよく見かけるようになり、「ポーニョ、ポーニョ、ポニョ」ときたら思わず「メタボの子」と反応しそうになる。

 「運動」のきっかけは、ある教員と民族フォーラムの取材。40年間朝鮮学校の教鞭を取り続けてきたある教員は民族教育の場で出会った友人、生徒たちと今でも関係がつながっていることが誇りだと語った。その教員の場合、自分と恩師、生徒、祖国を橋渡すものは民族教育だった。今年のフォーラムでは、実践することの重要さが強調された。「座ったまま文句だけ言っても何も始まらない」と実行委員たちは語る。彼らは祖国を訪問し、今何が実践できるかを模索した。子どもたちのために「課外授業」を行い「新たなステージ」を発信した。

 最近始めた「運動」とは、ストレス解消や健康管理の類ではなく、今も各地で教員を続けている同級生たちを応援しようという「運動」だ。民族教育、友人、子どもたちのために、今何が実践できるか、どうしたらつながるかを考えた。

 教材費の足しにでもしてもらえないだろうか、課外授業をするときのせめて電車賃にでもと友人に相談すると、「なぜもっと早く言い出さなかったのか」と怒られた。快諾だった。朝鮮大学校で同じ釜の飯を4年も食べた仲間として、もちろん自分たちも応援すると彼らは言った。小さいながら「応援基金」の立ち上げを、同級生に呼びかけている。「運動」はみんなでするほうがいい。(丘)

[朝鮮新報 2008.8.11]