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オリンピックをネットで

 北京オリンピックが終わった。女子サッカー朝鮮代表の初戦勝利にはじまった朝鮮選手の活躍をインターネットで追った。だが、日本にいるとなかなか朝鮮選手の映像を見ることができない。

 中国や米国では、放映権を独占購入した会社がテレビ放送を軸にインターネットでの生中継や携帯動画配信、文字速報などさまざまな方法で、ほぼすべての競技を予選から決勝に至るまで細かく放映した。だが放映権の問題でネット中継は国内からのアクセスだけに制限された。

 頼みの日本はと言えば、NHKと民放から成るジャパンコンソーシアム(JC)が放映権を購入。だが、テレビ優先のためネット中継はない。一社独占なら、あらゆる媒体と手段を総動員して全面的に放映できるが、日本の場合は「自局の中継」を観てもらわないと困るからだ。

 各局は担当した種目を何としてでも盛り上げなければならない。その歪みが、場違いな芸能人の起用、予選敗退が確定した消化試合での異様に熱を帯びた実況など滑稽な様として浮かび上がった。

 埼玉で開かれた今年のインターハイでは、高校生らが地元企業の支援の下でネット生中継を実施した。大会が終わった今でもすべての競技の映像を見ることができる。もちろん北海道初中高・徐文平選手の銅メダルの様子も見られる(http://www.kizunakatsudo.jp/)。

 現在の技術進歩を考慮すれば、これが標準であるはず。「すべての競技があらゆる媒体を通じてタイムリーに見られるようにする」。放映権に「放映義務」も含んでもらいたい。(泰)

[朝鮮新報 2008.8.25]