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関東大震災85周年 各地で追悼会

過去の清算に基づき真の友好を

 関東大震災時、多くの朝鮮人が虐殺されてから85年を迎えた9月1日、関東地方の各地で犠牲者追悼会が行われた。

東京

 台東区の横網町公園内の在日本朝鮮人慰霊碑の前で行われた関東大震災朝鮮人虐殺85周年東京同胞追悼集会には、総連中央の許宗萬責任副議長、総連東京都本部の朴昌吉委員長と活動家、同胞と朝鮮学校生徒ら約200人が参加した。

 集会では、黙祷に続き朴昌吉委員長が追悼の辞を述べた。朴委員長は、日本当局が朝鮮人虐殺をはじめとする過去の侵略政策、植民地政策を清算することを強く求め、朝・日平壌宣言の精神に沿って幅広い日本市民との友好親善をさらに強化し、国交正常化が一日も早く実現できるよう努力していこうと語った。

 集会では、日朝友好東京都議会議員連盟の初鹿明博事務局長と日朝友好促進区議会議員連絡会の江口済三郎代表世話人らがあいさつした。

 参加者らは、犠牲者たちを追悼して献花した。

 これに先立ち、日朝協会と同協会東京都連合会、 日中友好協会東京都連合会、亀戸事件追悼実行委員会などで構成された実行委員会が主催する関東大震災85周年朝鮮人犠牲者追悼式が行われた。

埼玉

 埼玉県では、熊谷市、本庄市、児玉郡上里町が主催する追悼会がメモリアル彩雲、長峰墓地、安盛寺でそれぞれ営まれた。総連埼玉県本部の李政晩委員長と同胞たち、富岡清・熊谷市長、吉田信解・本庄市長、関根孝道・上里町長と職員たち、小島敏男衆院議員、森田俊和、田並尚明、竹並万吉(代理)、小林哲也県議、高橋和美本庄市議ら地方議員、熊谷市職員労働組合の小林秀樹執行委員長をはじめとした日本人ら延べ520人が参列した。

 追悼会では、各首長と在日朝鮮人の代表らが追悼の辞を述べ、参列者が犠牲者に花を捧げた。また、総連北部支部の李明光委員長、李三鉉顧問が自治体の追悼会主催に対し謝辞を述べた。

 首長らは、悲惨な過去の事実を忘れてはならないとして、その反省に立ち真の友好と平和のために取り組んでいく決意を語った。

 李委員長は「歴史の教訓を正しく心に刻み、大局的、歴史的、人道的見地に立って友好と親善関係を深めていかなければならない。日本市民と在日同胞が手を取り合い一歩一歩前進していくことが大切だ」と述べた。

千葉

犠牲者を追悼し、黙祷を捧げる参加者ら

 船橋市営馬込霊園で行われた関東大震災85周年朝鮮人犠牲者追悼会には、総連中央の高徳羽副議長兼権利福祉委員会委員長と総連千葉県本部の河秀光委員長、活動家と同胞、千葉朝鮮初中級学校中級部生徒ら約100人が参加した。

 追悼会では黙祷と読経に続き、総連西部支部の康春和委員長が追悼の辞を述べた。

 続いて、千葉県における関東大震災と朝鮮人犠牲者追悼調査実行委員会の吉川清氏が弔辞を述べた。

 参加者らは犠牲者を追悼して献花と焼香を行った。【西部分局】

群馬

同胞と日本市民ら約70人が参加した

 関東大震災朝鮮人犠牲者85周年慰霊祭が8月30日、群馬県藤岡市の成道寺で行われ、70余人の同胞、日本市民らが参加した。

 集会では、主催者を代表して日朝友好連帯群馬県民会議の猪上輝雄代表があいさつしたのに続き、角田義一・元参議院議員、総連群馬県本部の崔光林委員長、藤岡市の金井秀樹副市長が追悼の辞を述べた。

 続いて、参加者らが犠牲者を追悼して焼香した。【群馬支局】

[朝鮮新報 2008.9.8]