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総連、民団、市民団体が交流会、「東山霊安殿」朝鮮人無縁遺骨問題で

 朝鮮半島出身者遺骨調査会(愛知)の呼びかけで、総連石川県本部、民団愛知県本部をはじめ市民団体のメンバーらの交流会が9月12日、金沢市内の旅館で行われた。

 交流会では、名古屋市で未解決のままになっている「東山霊安殿」朝鮮人無縁遺骨問題に関しての説明と連帯協力の話し合いが行われた(写真=安世鴻氏提供)。

 名古屋市「東山霊安殿」には235人の朝鮮人無縁遺骨があり、そのうち77人が合葬され、石川県総持寺の供養塔に運ばれた。そのほとんどが身元を調査されておらず、民間の調査により9人の遺族が南朝鮮で判明した。

 調査会は、この問題をはじめ愛知県の遺骨問題調査のために、総連愛知県本部と民団愛知県本部が中心となり、日本の市民団体、個人を含め2006年7月30日に実質発足し、遺族とともに追慕祭を開催するため、名古屋市との交渉やカンパの呼びかけなどを行ってきた。

 9月12日は毎年残骨処理業者主催で総持寺による慰霊祭が行われていることから、この日にあわせて昨年から調査会メンバーが出かけているが、残念ながら南からの遺族の参加は実現できていない。

 これ以上無縁遺骨を出さないための対策などは講じられるようになったが、亡くなった時点で名古屋市が身元調査を怠った責任、遺族に対しての謝罪と補償問題は未解決のままだ。

 調査会メンバーは交流会に先立ち、総持寺の慰霊祭に参加し供養塔前で77人の死亡者名を読み上げ追慕し、金沢市野田山のユン・ボンギル義士暗葬の跡地と殉国記念碑を地元支援者の案内で訪ねた。【朝鮮半島出身者遺骨調査会】

[朝鮮新報 2008.9.29]