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政治感覚の欠如

 先日、南朝鮮メディアの報道を見て何かの間違いかと思った。

 李明博大統領は9月29日、訪問先のロシアで現地の主要メディアに対し、シベリア横断鉄道と朝鮮半島縦断鉄道の連結問題を話し合うため、金正日総書記と会う用意があると話したという。また、2つの鉄道が連結されれば北は経済的に助けになり、このプロジェクトに関心を見せるだろうと自信をのぞかせたという。

 鉄道連結構想はすでに、2000年8月に朝鮮とロシアの首脳が合意している問題だ。まして、北南間でも鉄道連結事業が行われてきたのに、それを中断させたのは李政権自身だ。この「提案」に北が応じるはずがないというのは明らかだ。ピントがずれているというか、政治感覚のまったくない発言にあきれる。

 8月14日の「びっくり発言」も記憶に新しい。北南関係がこれほどこじれているのに、李大統領は「実質的な北南関係において後退したものはない」と強弁した。現状認識能力があるのかと疑いたくなる。続けて「北南関係はすぐ回復するだろう」と述べ、その根拠について「われわれの対北政策に正当性があり、北を心から心配する気持ちでやっているので北も理解する」と話した。

 このほかにも李大統領は、過去の北南間合意に関する見解や金剛山観光事業に対する観点などで、理解しがたい発言を繰り返している。

 北は、「(李大統領に)敏感な朝鮮半島の政治現実を理解する能力がまったくない」(労働新聞論評員の記事)との見解を4月1日の時点で示している。(姜)

[朝鮮新報 2008.10.6]