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総連中央の南昇祐副議長が記者会見 日本当局の朝鮮への制裁措置延長で

政治的弾圧、人権侵害を中止せよ

 総連中央の南昇祐副議長は10日、日本当局が朝鮮に対する制裁措置を再度延長したことと関連し、朝鮮会館で記者会見を行い、談話を発表した(写真)。

 談話は、麻生政権が安倍政権下で進められた朝鮮に対する敵視政策と、総連および在日同胞に対する抑圧を続けようとすることは許しがたい暴挙であると指摘。朝鮮の核施設無力化と米国による「テロ支援国家」リストからの削除など、朝鮮半島の非核化を目指した第2段階措置が、同時行動の原則のもと履行されようとしている中で制裁措置を延長することは、6者会談の合意履行に人為的障害をもたらし、朝鮮半島と東北アジアの緊張を激化させる危険で愚かな行為だと非難した。

 また、制裁措置により在日同胞の基本的人権が蹂躙され、生活が深刻な脅威にさらされてきたことは周知の事実であり、「万景峰92」号の入港が禁止されることにより、多くの在日同胞が祖国への往来などで大きな支障をきたしているのみならず、再入国の規制により同胞企業家の経済活動にも深刻な影響を及ぼしていると指摘。朝鮮に対する「圧力政策」のターゲットとして政治的抑圧と人権侵害を続けていることは、国際的にもまれにみる非人道的で、卑劣な犯罪行為だと強調した。

 そのうえで、日本政府が国際世論と時代の流れに逆行する不当な制裁措置を直ちに撤回し、朝・日平壌宣言の精神に基づき、過去の清算と関係正常化に真摯に臨むこと、総連と在日同胞に対する政治的抑圧と人権侵害を中止し、「万景峰92」号の入港禁止とすべての在日同胞に対する再入国規制を即時撤廃することを強く求めた。

[朝鮮新報 2008.10.15]