top_rogo.gif (16396 bytes)

千葉チュチェ思想研究会創立30周年記念の集い 国交正常化の実現を

 千葉県チュチェ思想研究会創立30周年記念「日朝国交正常化をめざす千葉の集い」が9月28日、千葉市のきぼーるで行われ、総連活動家と日本の各界人士ら約70人が参加した。

 集いでは、基調報告に続いて来ひんらがあいさつを行った。総連中央国際統一局の朴泰栄副局長は、建国60周年を祝う朝鮮での多彩な行事は、金日成主席と金正日総書記の導きのもと、朝鮮人民の一心団結の結実であり、強盛大国建設の前途は洋々としていると語った。また、核施設の「検証」など6者会談での米国の合意違反や対朝鮮敵視政策、軍事演習の危険性などについて触れるとともに、朝・日問題と総連の活動についても言及。国交正常化に向けて友好親善をさらに深めようと訴えた。

約70人が参加した「日朝国交正常化をめざす千葉の集い」

 つづいて、日朝学術交流協会前会長の中小路清雄氏と千葉県高等学校教職員組合元委員長の矢野忠昭氏があいさつした。

 8月から9月にかけて訪朝した管谷貢、桑原輝子の両氏は、万景台にある金日成主席の生家をはじめとする平壌市内のほか、開城や板門店など各地を見学し、大マスゲームと芸術公演「アリラン」も観覧したと述べながら、「社会主義体制で繁栄している朝鮮人民の意気込みをひしひしと感じた。発展ぶりに驚いた」「チャーター便で行った時は3時間で行けた。今回は日本政府の制裁のため遠回りさせられたが、私たちより在日朝鮮人の人々はもっと大変だろうと思った。一日も早い制裁の解除と国交正常化の切実さを、身をもって感じるとともに憤りを覚えた」などと報告した。

 集いでは、埼玉大学名誉教授の鎌倉孝夫氏が「今日的日朝関係―私たちの担うべき課題」と題して記念講演を行った。

 鎌倉氏は、日本が唯一国交を結んでいないのは朝鮮であり、朝鮮に対する制裁などの敵視政策は戦争と破壊への道だと指摘。北東アジアと日本の平和のためにも、過去を反省し清算すべきだと述べながら、「戦後日本の対朝鮮政策は『社会主義朝鮮』への侵略のための再軍備を進めるもの。とくに『拉致問題』を政治的に利用し対米追従を合理化している」と非難した。

 そのうえで、朝鮮の現実を知りそれを伝える義務があるとしながら、「国際的に反米勢力は構築されつつあり、侵略と戦争に反対している彼らと連帯し、日朝国交正常化に向けての交流拡大、相互理解、信頼構築の流れを確立していこう」と強調した。

 集いでは、朝鮮への制裁を解除し、国交正常化交渉の促進を求める決議が採択された。

 2部では祝賀宴が行われ、参加者らはそれぞれの活動などについて報告し、交流を深めた。【千葉支局・康東勲通信員】

[朝鮮新報 2008.10.15]