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長野・大町市の寺で朝鮮人遺骨3体確認

遺族捜し、真相調査へ

長性院に安置されている遺骨

 長野県大町市大町の長性院に、日本の植民地支配下に渡日した朝鮮人とみられる遺骨3体が安置されていることがわかった。住職からの連絡を受けた総連長野・中信支部大町分会の方大成分会長が総連長野県本部の李光相委員長、長野県労組会議の高橋博久議長、朝鮮人強制連行真相調査団の洪祥進・朝鮮人側中央本部事務局長とともに同寺を訪れ確認した。

 同寺は、1951年以前から引き取り手のない遺骨として保管し供養してきた。境内には、1923年に高瀬川の発電所工事の爆発事故で死亡した朝鮮人労働者9人の名(創氏改名)が刻まれた供養碑もある。

 確認された遺骨箱には「朝鮮全北道益山郡工山面松鶴里 具順奉 当20才」「崔錫龍 58歳 昭和33年12月30日」「増山粉伊」と記されている。

 調査団ではこれらの情報をもとに、具順奉さんについて北南朝鮮の関係団体に遺族の照会を要請する。崔錫龍、増山粉伊さんについては、まず本籍地調査のため大町市などに埋火葬許可証などの公開を求める。

 日本政府は05、06年に朝鮮半島出身者の遺骨調査を各都道府県に依頼したが、長野県の回答からは長性院の遺骨が漏れていた。高橋議長と洪事務局長は10日、長野県庁を訪れて遺骨の存在を伝え、県内で多くの朝鮮人が働いていた事実を指摘し、再調査を要請した。【朝鮮人強制連行真相調査団】

[朝鮮新報 2008.10.22]