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朝鮮創建60周年記念「九州同胞大祝典」 1200人が喜び分かち合う

 朝鮮創建60周年記念「九州同胞大祝典」が19日、九州朝鮮中高級学校で行われ同胞、活動家、学校関係者、日本人士ら約1200人が参加した。

 1部の60周年記念福岡県大会では総連本部・李周学委員長の記念報告に続いて、「トンポアイネット拡大21−100日間運動」で成果を挙げた8団体が表彰された。

 李委員長は記念報告で、朝鮮の創建は祖国の悠久なる歴史を取り戻す、わが民族にとって歴史的な出来事であったと指摘。民族の尊厳を守り抜いてきた歴史を振り返り、同胞とともに創建60周年を迎えた喜びを分かち合った。

芸術公演には園児から顧問までの各世代が出演、世代を超えて紡がれた

 また、「100日間運動」で築いた成果に触れ、祖国と共に輝かしい未来に向かってさらに前進していこうと呼びかけた。

 2部では芸術公演が披露された。

 九州中高、福岡、北九州初級学校の生徒による民族性あふれる歌と踊りのほか、顧問たちの重唱、園児たちの合唱、福岡朝鮮歌舞団の舞踊、重唱が舞台に上がった。世代を超えて紡がれる公演に、観客は惜しみない拍手を送った。

 3部は秋の「学園祭・同胞野遊会」。各種売店、チャリティーバザー、九州中高生徒によるチョゴリファッションショー、合唱、余興などで賑わった。

 「苦労してきた分、喜びもひとしお」と語るのは地域の顧問たち。彼らは組織と学校のために尽力してきた半生を振り返っていた。

 中でも熊本、長崎の歴代本部委員長を務めた顧問の夫人たちは「組織と夫を支え続けて数十年。苦労もあったけど、誇りのほうが大きい」と話す。しかし、決して苦労話をすることはなかった。

 熊本県本部元委員長夫人の朴粉順さん(75)は、「園児たちが朝鮮語を学びながらすくすくと元気よく育っている姿に胸が熱くなった。本当に幸せだ」と語った。

 「100日間運動」期間中に、若い同胞家庭間のネットワーク構築、愛校運動でそれぞれ表彰された九州青商会、福岡地域青商会のメンバーたちは、「祖国と同胞社会に貢献していくためにも、なにがなんでも学校を守っていかなければならない」と決意を新たにした。

 九州青商会の朴成根会長は、「同世代、横のつながりを強化し、団結した力で先代の意思を継いでいきたい」と話した。

 大会の成功を祝し、鹿児島県出水市日朝友好協会(小田原章会長)から学校に寄付金が贈られた。(鄭尚丘記者)

[朝鮮新報 2008.10.29]