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第17回ヨコハマハギハッキョ(鶴見会場)を終えて

 「出会い・つながりを確かなものに」を合言葉に、今年も「ヨコハマハギハッキョ」の夏が来た。

 朝鮮の地に何らかのつながりを持ちながら日本の学校に通う子どもたちが、民族的なものと出会い、人と出会って、そのつながりを大切にしていけるように−「ヨコハマハギハッキョ」とは当初、公立小学校の教員ら有志が、関西でのハギハッキョの取り組みを参考に呼びかけたもので、毎年夏休みに横浜市内の学校を借りて開催され、すでに17年目となった。

「ツルミオリニ会」の発表風景

 数年前からは、地元の子どもたちが参加しやすいことを第一義に、市内2カ所(鶴見会場、南会場)に分かれ、今年は7月20日(日)に鶴見区下野谷小学校で無事終了、9月6日(土)には南区中村小学校で行われる。

 運営は、教員、市民、父母たちによるボランティアの実行委員によって行われる。幼児からお年寄りまで、毎年各会場とも200〜300人が参加する。

 鶴見会場では、「子どもたちには本物の芸術・文化に触れてほしい」との思いから、NHKハングル講座テキストの挿絵でおなじみの画家・池貴巳子さん、絵本「さんねん峠」の画家・朴民宜さん、サムルノリ奏者の李昌燮さん、朝鮮舞踊の尹守枝さんらが、毎年、心のこもったワークショップを開いてくれている。

 また、地域のオモニたちが毎年毎年知恵を絞って、子どもたちと一緒に朝鮮料理を作る部屋もある。アボジの指導で、高校生と小学生たちとがサッカーで汗を流す部会もある。朝鮮民話を朝・日両国語で語るお話会もある。

鶴見会場フィナーレのカンガンスォーレ

 朝鮮・韓国籍の子どもたちに限らず、親の代に日本国籍を取得した子どもたちはもちろん、日本人の友だちが誘い合ってくることも多い。

 そんな子どもたちが一日、歌や踊り、チャンゴのリズム、絵、料理、昔話などに触れながら、自分の、友だちのルーツの国に思いを馳せる。両親がわが子に、この行事を通して初めてルーツを打ち明けた、と言う話も聞いた。

 鶴見会場の場合、区内の潮田小学校で毎週土曜に行われている「ツルミオリニ会」の活動が、こうした子どもたちとの関係作りのひとつの核になっている。

 南会場では、NPO法人「在日外国人教育生活相談センター・信愛塾」の日々の努力が大きな力となっている。

 そしてもちろん、各学校の教員たちの、コリアにつながる子どもたちへの日常的な地道な関わりによって、この年に一度のお祭りが実現している。

 各会場とも、一日のフィナーレには、参加者全員が体育館でカンガンスォーレを歌い、踊る。手をつなぎ、筵を巻いてまたほどき、橋をくぐって瓦を渡り、「コリタセー!」の追いかけっこで、小さな輪が大きなひとつの輪に結ばれる。200人の輪は、何度やっても壮観だ。こうして、また来年も、ここで会おうねと言い交わすのだ(鶴見会場ブログ=http
://blogs.yahoo.co.jp/yokohama_hagihakkyo_t)。

(実行委員 奥津良子)

[朝鮮新報 2008.8.8]