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四国初中 対外公開授業、学園祭−スマイル−

生徒らの力で交流深める

全校生による合唱

 愛媛県松山市にある四国朝鮮初中級学校の「2008学年度対外公開授業及び学園祭−スマイル−笑顔でつながる私たちの未来」が11月15日、同校で行われた。

 晴れ渡った空の下、地域の同胞や近隣の日本市民、日本の交流校の生徒ら220余人が参加し、同校の生徒らと楽しいひと時を過ごした。

 初級部の国語と図工(朝鮮画体験)、中級部の英語と情報処理の公開授業を観覧した参加者たちは、授業が朝鮮語ですすめられる姿に改めて感心していた。

好評を博した「チョゴリファッションショー」

 また、中級部の英語の授業で音楽を取り入れ単語を教えたり、情報処理の授業でコンピュータを使い画像処理をする様子に、創造的な教授法、教員と生徒らの真剣なまなざしに感嘆していた。

 つづいて、学園祭が同校の校庭で行われた。

 生徒たちの日常の姿がスライドショーで紹介された後、スタートした。まず同校の生徒たちが特設舞台で歌や踊りを披露した。客席からは拍手や歓呼の声が上がり、会場のあちこちで笑顔がはじけていた。

 また、同校が長年交流を深めてきた社会福祉法人の松山隣保館「丸山荘」の利用者たちによる歌と楽器演奏、久万高原町立久万中学校の生徒らによる奉納太鼓が披露された。

熱戦を繰り広げた「朝鮮相撲大会」

 朝青と来年度新入生、中級部の生徒らが出演した「チョゴリファッションショー」や同校の教員らによる「ピビンバレンジャーショー」、抽選会も会場を盛り上げた。

 一方、舞台外では「朝鮮相撲大会」と「ひざ相撲大会」が行われた。特に「朝鮮相撲」では朝青員をはじめ卒業生や日本学校の生徒、日本市民らが参加し、熱戦を繰り広げた。

 最後に披露された同校の生徒たちによる「農楽」は、会場全体の踊りの輪につながり、楽しく意義深い一日をより思い出深いものにした。

※      ※

売店を受け持った生徒もがんばった

 同校では毎年、公開授業が行われ、100人を超える人たちが参加してきた。その参加者の輪をより広げるために、今年は学園祭を同時に行うことにした。

 全校生徒23人の学園祭だが、教員たちは生徒たちを主人公にしながら準備に取り組んだ。学校周辺でのチラシ配布やポスター掲示の依頼、売店の準備や販売、校内掲示の構想と作成など行事の全般を生徒たちが行った。

 行事を終え、ある生徒は「今年は看板をはじめすべて準備を自分たちの手でやったから、もっと楽しかった」と満足そうに話していた。【四国朝鮮初中級学校】

[朝鮮新報 2008.12.5]