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「ラニーニャ現象」が影響 朝鮮の今年の気象

 朝鮮気象水文局の中央気象研究所が明らかにしたところによると、朝鮮は今年、移動性高気圧の影響で春季と秋季の気温は平年より高く、夏季には北西太平洋高気圧の影響で気温が平年並みになるとみられている。

 昨年8月と9月に時節遅れの梅雨があったが、今年の梅雨は6月末〜7月初旬に始まり、同時期には比較的多くの雨が降ることが予想される。

 春の到来時期は2月末で、平年並みだが、昨年よりおよそ20日程度遅れるとみられる。

 中央気象研究所のキム・ムンウク室長によると、中国をはじめアジア地域で寒気と豪雪、豪雨による被害を及ぼしている「ラニーニャ現象」は朝鮮の全般的な気象気候にも影響を及ぼしているという。

 「ラニーニャ現象」とは、太平洋赤道の東部と中部で海水温度が平年より顕著に低くなる海洋学的な現象だ。そのためユーラシア大陸で大気の南北循環が強まり、北方から吹く冷たい空気が持続的に強く作用する異常気候現象が起こる。

 今年予見される気象を具体的に見ると、春季の平均気温は平年より高く降水量は平年並みであり、日射率は平年よりやや低くなる。夏季の平均気温は平年並みかやや低く、降水量は平年より10%ほど多くなり、日射率は平年よりやや低くなる。秋季の平均気温は平年より0.8度ほど高く、降水量は平年並みであり、日射率は平年より少し低いことが予想される。

 天気の影響を多く受ける農業部門では、今年予見される気象条件に合わせて現在、春小麦の種まき、ジャガイモの種まきなどが行われている。【平壌支局】

[朝鮮新報 2008.3.19]