top_rogo.gif (16396 bytes)

北側、「先制攻撃」発言の取消と謝罪求める

「宣戦布告にほかならない」

 南朝鮮軍合同参謀本部議長は3月26日、国会人事聴聞会で北側の「核脅威」について言及し、必要な場合、北側の核基地に対して精密誘導兵器による「先制攻撃」を加えると発言した。この発言をめぐって、「北南関係を危機的状況に追い込むもの」だと各方面から激しい非難がわき起こっている。

 北南将官級軍事会談の北側代表団団長は3月29日、南朝鮮軍合同参謀本部議長の「先制攻撃」発言に関連し、南側代表団首席代表に北側の立場を明らかにする通知文を送った。

 北側団長は同発言について、「北南関係史にかつてなかった最も重大な挑戦であり、北側に対する公開的な宣戦布告にほかならない挑発行為」だと非難した。

 そして「わが軍隊は南側が試みる些細な『先制攻撃』の動きに対しても、それよりさらに迅速で、さらに威力のある、われわれ式の先制攻撃で対応する」と警告した。

 さらに、「南側が暴言を取り消し謝罪するとの立場を明らかにしなければ、それをすべての北南対話と接触を中断しようとする南側当局の立場として受けとる」との姿勢を示し、北側が当面、軍部を含む南側当局者の軍事境界線通過を全面遮断する措置を取ると明らかにした。

 一方、3月30日発朝鮮中央通信は軍事論評員の記事を配信、今回の「先制攻撃」発言は「偶然の失言ではなく、現南側当局の対北政策を代弁したもの」だと指摘した。

 また、「先制攻撃」には「先制攻撃」で応えると宣言し、「一旦われわれの先制攻撃が始まれば、火の海どころではなく、全てが灰になるということを心に留めるべきだ」と警告した。

「北方限界線固守」発言も糾弾

 またこれに先立ち、朝鮮人民軍海軍司令部のスポークスマンは3月28日、談話を発表し、南朝鮮合同参謀本部議長が同じ人事聴聞会で「西海北方限界線の固守」を公言したことについて非難した。

 スポークスマンは「北方限界線」の不法性を強調し、軍備増強、領海侵犯など南側の挑発によって「朝鮮西海の前線海上では一触即発の武力衝突の危険が生じている」と指摘した。

 さらには、南側軍当局の軍事的挑発を傍観しないと宣言し、南側に対して領海侵犯行為の即時中止を求めた。

[朝鮮新報 2008.4.2]