top_rogo.gif (16396 bytes)

最高人民会議第11期第6回会議

電力、石炭など予算大幅増

 朝鮮最高人民会議第11期第6回会議が9日、平壌の万寿台議事堂で行われた。最高人民会議代議員が出席したほか、党、武力、政権機関、社会団体、省、中央機関の幹部、科学、教育、文化芸術、保健医療、出版報道部門の幹部がオブザーバーとして出席した。

 会議では、内閣の2007年の活動状況と2008年の課題、2007年の国家予算執行の決算と2008年の国家予算という2つの議題が討議された。

 金英逸内閣総理は第1議題に関する報告で、「経済強国の建設で新たな局面が開かれて工業総生産が増え、2007年までの国家科学技術発展5カ年計画の重要課題が遂行された」などと昨年の活動を評価した。

 また、今年の経済部門の中心課題について、「人民経済の先行部門、基礎工業部門を盛り立てて経済強国建設の進撃路を開き、人民経済の技術改造を推し進める一方、食の問題、消費物資の問題を解決し人民生活に実質的な改善をもたらすようにすること」だと強調した。今年から2012年まで新たな科学技術発展5カ年計画を推進することも明らかにした。

 第2議題に関する報告を行った盧斗哲副総理は昨年の国家歳入について、「計画を0.2%超過し昨年比で6.1%の増加」、国家歳出は「計画を1.7%超過した」と指摘した。今年の国家歳入計画は昨年比で4%、歳出計画は同じく2.5%増加する見込み。とくに経済の4大先行部門と呼ばれる電力、石炭、金属工業、鉄道運輸に対する支出を昨年比で49.8%増やし、歳出総額の15.8%を国防費として支出する。一方で、在日同胞子女に多くの教育援助費と奨学金を送ることも決まった。

 会議では、最高人民会議決定「内閣活動報告と2007年国家予算執行の決算の承認について」、最高人民会議法令「2008年国家予算について」が代議員全員の賛成によって採択された。

[朝鮮新報 2008.4.17]