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平壌で太陽節記念行事 在日同胞も参加

 【平壌発=文−鄭尚丘、写真−盧琴順記者】金日成主席の生誕日である太陽節(4月15日)に際し、平壌でさまざまな行事が催されている。各国から多くの代表団が訪朝する中、日本からは総連中央の李沂碩副議長を団長とする在日本朝鮮人代表団が12日から平壌を訪れ、行事に参加している。市内の各劇場で行われた第1回太陽節記念全国芸術祭典(10〜18日)、第10回金日成花祭典(11〜18日)には在日本朝鮮人芸術団をはじめ在日同胞も参加した。

全国芸術祭典

客席に手を振る在日本朝鮮人芸術団

 平壤大劇場で公演を行った在日本朝鮮人芸術団は、太陽節を迎えた喜び、在日同胞の闘う姿、統一に対する願いの三つの内容で構成された音楽舞踊総合公演を上演した。

 「祖国の同胞のみなさま。私たちがやってきました」

 司会を務めた金愛美さん(北関東朝鮮歌舞団)のあいさつに熱い拍手が鳴り響いた。

 公演では、独唱「カゴパ(行きたい)」(全明華、金剛山歌劇団)、映像と歌「闘い勝利しよう」、歌「わが同胞ニルリリ」、舞踊「長鼓の舞」、3人舞「ハナ(ひとつ)」などが披露され、日本当局の弾圧の中でも総連組織を守り、民族の尊厳を守っていこうとする在日同胞の心情を表現した。

 公演の演出を手がけた文芸同広島支部の朴英美委員長は、「祖国が知り同胞らの知る素朴な歌と踊りで公演を構成した。こんにちの同胞の心情を代弁するとき、たたかいの歌と楽天的な歌を欠くことはできない」と述べた。

 公演に出演した李恵子さん(大阪朝鮮歌舞団)は「温かい拍手に緊張が解けて思う存分歌うことができた。このようなりっぱな舞台に自分が立てたことが信じられない」と、喜びを口にしながら祖国と地域の同胞に対する感謝を述べた。

 今年第1回目の開催となる同祭典には、国内と海外同胞芸術家ら2640余人が参加。これまで毎年4月、平壌では世界の芸術家が集う「4月の春親善芸術祭典」が開催されたが、今後は1年おきに交互に行われる。

金日成花祭典

総連展示台を訪れた最高人民会議常任委員会の楊亨燮副委員長

 金日成花金正日花展示館で行われた第10回金日成花祭典には国内の政治、経済の各部門、駐朝各国外交代表部、国際機関、海外同胞などが丹精を込めて育てた多数の花が展示された。

 会場中心部に位置した総連中央常任委員会の展示台は、在日朝鮮生徒たちを満面の笑顔で抱いている金日成主席の写真を中心に250余株の金日成花が飾られた。その周囲には各種の花や天然芝などを配置した。また、展示台には金剛山の九竜淵と飛峰淵、叢石亭を背景に浮いている「万景峰92」号と国旗のはためく総連中央会館の模型を置いた。

 展示台で解説役を務めた李承玉さん(朝鮮学校講師)は総連展示台を訪れる人々に、「主席の深い愛の歴史は今日も、明日も変わりない」としながら、「弾圧の風が激しく吹きあれる異国の空の下でも民族の誇りと自負心を抱き、どんな風にもびくともしない信念と強い意志を盛り込んだ」と説明した。

 ある来場者は、「展示会が開催されるたびに総連の展示台は必ず見ている。たのしみの一つ」だと感想を述べた。

[朝鮮新報 2008.4.18]