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生産現場に独自プログラム導入

「大学生科学探究賞」、720人が受賞

 コンピュータ産業が国家政策の重要な一部分としてとりあげられる中、朝鮮の学生の間で「大学生科学探究賞」を獲得しようとする運動が活発に繰り広げられている。その成果は生産現場にも導入されている。

 「大学生科学探究賞」獲得運動は、金日成社会主義青年同盟中央委員会が主催し1990年代初めから行われてきた。

「大学探究賞」を受賞した学生たち

 毎年、大学生と専門学校生(3年生以上、2年制の場合2年生も含む)に授与される「大学生科学探究賞」の選考基準は、履修科目の成績がすべて最優等、または国家的な科学技術展示会で入選した学生、研究成果が生産現場に導入される発明権を獲得した学生だ。

 今年は720余人の学生が受賞した。

 とくに金日成総合大学コンピュータ科学大学は、2クラスの学生全員が受賞した。関係者によると一校の大学で2クラス同時の受賞は、今回が初めてのことだという。

 コンピュータ科学大学のキム・ヨンジュン学長によると、同大学教員らは「現場で実践力のある人材を育成すること」に力を注いでいる。

 大学では、講義のほかに学生たちを講座教員たちの研究にも加えている。

 このような過程を通じ、04年から07年まで毎年ひとクラスずつ「大学生科学探究賞」を授与され、今年は2クラスが受賞するに至った。

 今回受賞した4年1班と2年2班は、大学でも「最優等クラス」「発明家クラス」と呼ばれるほどずば抜けた学生の集まったクラスだという。

 4年1班は、全員(22人)が全国青年科学技術発表会、金日成総合大学創立60周年科学技術祝典(06年10月)など学生が参加する国内の科学技術コンテストで上位に入賞し、「国家プログラム登録証」「発明権」「出品証書」などを獲得している。

 2年制学科の2年2班は、全員が秀才教育が実施されている金星学院と金星第1中学校卒業生で、中学生のころからコンピュータの専門教育を受けてきた。

 彼らは、講座教員たちの指導を受け現場の生産活動に役立つさまざまなプログラムを開発した。卒業論文は価値ある科学研究論文として高く評価された。

 担任のキム・ポクヒ教員は、「生産現場の実情に合わせてプログラムを開発して導入する過程で創造的な応用力が伸びた」と語る。

 2年2班のチョ・ホンイルさん(18)は、「強盛大国建設に貢献できる科学者になりたい」と抱負を語った。【平壌支局】

[朝鮮新報 2008.4.25]