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平壌市大城区で古朝鮮時代の城を復元

 金日成総合大学の歴史学部の教員と研究士らが古朝鮮時代(紀元前3000年〜108年)の城郭だった清岩洞土城の復元事業を推進している。

 同大学のナム・イルリョン講座長(62)によると、1995年以前まで清岩洞土城は全面的な調査が行われなかったため、高句麗時代(紀元前277年〜紀元後668年)に築かれた城として知られていた。

 同大学では95年から97年までの間に4度にわたる全面発掘事業を行った。

 その結果、高句麗時代に築かれた城の下に古朝鮮時代の土城があるということが明らかになった。

 古朝鮮時代に築かれた土城の位置が軍事的にきわめて有利な位置にあったことから、高句麗時代にも再びその上に城を積みあげたとみられる。

 これに対する発掘調査資料と古朝鮮時代の遺物とされる石斧と半月刀、コマ器片、石短剣など当時の遺物資料などは雑誌「朝鮮考古研究」(98年「2号」、00年「1号」、01年「2号」)に発表された。

 平壌市大城区域清岩洞一帯に位置する清岩洞土城の全長は3450メートルだという。

 清岩洞土城には北門、東門、西門があった。

 現在、金日成総合大学で復元作業が行われている部分は、北門と東門間の一部区間(400メートル)に当たる。

 ナム講座長は「清岩洞土城を復元し、学生や平壌市民が、わが民族は古くから叡智に富み才能ある民族だということを実感できるようにしたい」と語った。【平壌支局】

[朝鮮新報 2008.5.16]