中国・習近平副主席が訪朝 金正日総書記、一行と会見 |
朝中親善関係発展に努力 【平壌発=姜イルク記者】朝鮮労働党中央委員会と朝鮮政府の招きにより、中国の習近平副主席が17〜19日の日程で朝鮮を訪問した。金正日総書記は18日、訪朝中の習近平副主席一行と会見した。朝鮮中央通信によると、習近平副主席は席上、金正日総書記に胡錦濤主席の口頭親書を伝え、自身が用意した贈物を伝えた。総書記はこれに謝意を表し、胡主席へのあいさつを伝えた後、習副主席と温かく親善的な談話を交わした。
今年3月、全国人民代表大会で国家副主席に選出された習近平副主席は、初の外国訪問地に朝鮮を選んだ。 朝鮮側は、「習近平副主席が中国の副主席の大任を負ってから最初に朝鮮を訪問したことは、中国の党と政府が朝中親善関係を高度に重視していることを示している」(楊亨燮・最高人民会議常任委員会副委員長)との見解を示した。そのうえで、今回の訪問を非常に重視し一行を歓待した。 平壌到着後、習副主席はまず、万寿台丘にある金日成主席の銅像に花かごを献じ、主席の銅像にあいさつした。 17日午後、最高人民会議常任委員会の金永南委員長は、万寿台議事堂で表敬訪問した習副主席と会見した。これに先立ち、楊亨燮副委員長と習副主席との会談が万寿台議事堂で行われた。 朝鮮中央通信によると、楊亨燮副委員長は、金日成主席が毛沢東主席、周恩来総理をはじめ中国の老世代指導者とともに築いた朝中親善・協力関係の強化・発展のために、今後も中国側とともに積極的に努力する立場を表した。 会談で双方は、自国の情勢を相互に通報し、朝中親善・協力関係をいっそう拡大、発展させることと共通の関心事となる問題について意見を交わした。 一方、中国共産党機関紙の人民日報(電子版)によると、習副主席は▼高官レベルの継続的な交流、政治面での意思疎通の強化▼国交樹立60周年を迎える来年に「中朝友好年」活動を実施▼農業、軽工業、情報産業、物流、国境地帯のインフラ整備などで協力を模索▼人と文化交流の活性化▼6者会談、地域対話メカニズムの調整と協調の継続などを提案した。これについて楊亨燮副委員長は賛同の意を示したという。 とくに経済協力問題で中国側は信頼の置ける企業による対朝鮮投資を支持し人的・物的往来を潤滑に行うための対策を講じる立場を表明した。 この日、朝鮮と中国政府間の経済・技術協力に関する協定、航空運輸に関する協定、自動車運輸に関する協定が調印された。 また、朝鮮労働党中央委員会と朝鮮政府は17日、習副主席一行のために人民文化宮殿で宴会を催した。 一行は訪問期間中、朝中親善の象徴である平壌の友誼塔に花輪を献じ、妙香山にある国際親善展覧館を参観した。 今回、習近平副主席の訪朝には、国家発展改革委員会の朱之鑫副主任、張業遂外務次官、中国共産党対外連絡部の劉洪才副部長、高虎城商務次官、中国共産党政策研究室の施芝鴻副主任などが同行した。 [朝鮮新報 2008.6.23] |