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鳥インフルエンザ発生「AP報道はうそ」 朝鮮中央通信

 朝鮮中央通信は19日、AP通信が朝鮮で鳥インフルエンザが発生したという報道を流したのと関連し、その内容が虚偽であるとする記事を発表した。要旨はつぎのとおり。

 最近、米国のAP通信が朝鮮で鳥インフルエンザが発生したという虚偽報道を流した。
 鳥インフルエンザによって「咸鏡南道定平郡で多くの家禽(かきん)類が死んでいるのが発見され、咸鏡北道にある化成政治犯収容所では数十羽のカササギが死に、5歳の子どもが高熱で死亡」したということである。

 これは、途方もないうそである。

 これに関連し、朝鮮の内閣が現地の獣医防疫機関を通じて直接調べたところによると、これらの地域で鳥や家禽類が死んだり、死亡した人は全くいないし、疫学状態は極めて安全であることが確認された。

 問題は、地名を名指しし、さらにはありもしない「化成政治犯収容所」なるものまでねつ造して、あたかも鳥インフルエンザが発生したかのように世論を甚だしくミスリードした事実である。

 朝鮮には「化成政治犯収容所」なるもの自体が存在しない。そして、われわれが鳥インフルエンザを隠す理由はなおさらない。

 わが国には、鳥インフルエンザの防止対策が抜かりなく立てられている。

 内閣に鳥インフルエンザ防止のための中央指揮部として国家非常防疫委員会が設けられており、国連食糧農業機関(FAO)や国際獣医機関など各国際機関との連携のもと、鳥インフルエンザに対する監視、通報、防疫対策を恒常的に取っている。

 にもかかわらず、AP通信が虚偽・ねつ造で一貫した報道資料を流したのは、朝鮮の対外的イメージを失墜させ、結局は孤立、圧殺しようとする米国の対朝鮮敵視政策に基づいた汚い政治的欺まん劇である。

 米国が自らの対朝鮮敵視政策が困難に直面する度に売文機関を動員して反朝鮮謀略宣伝に血道を上げてきたのは周知の事実である。

 マスコミの生命である客観性と公正性まで捨て、当局の御用ラッパ手に転落したAP通信のような米国のマスコミによって「紙幣偽造」などの反朝鮮謀略説がでっち上げられ、流布されたのは今回が初めてではない。

 稚拙な謀略劇では決してわれわれを驚かすことはできない。

 笑止千万な反朝鮮謀略騒動は、米国自身のイメージを失墜させるだけである。

[朝鮮新報 2008.6.23]