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環境問題で国際協力活性化 平壌でセミナー開催

 朝鮮で、地球温暖化に警鐘を鳴らし環境問題解決に向けた対策が積極的に講じられている。

 国土環境保護省の金慶俊次官は5日、人民文化宮殿で行われた「世界環境デー」に際した民族セミナーで演説。朝鮮では、中小型水力発電所建設の推進、火力発電所の石炭燃焼効率とエネルギー利用の効果性の向上、新しいエネルギー開発の積極化、春季と秋季の国土管理総動員事業、全国の樹林化・原林化事業と退化した生態系の回復事業などの環境対策で成果を上げていると述べた。

 そして、深刻な気候変化に対処した国際社会の努力に合わせて、国連気候変動枠組条約の締約国として条約履行に従う国際的義務を誠実に履行し、多くの国際機構、諸国との協力活動を活性化させる立場を表明した。

 セミナーには、国土環境保護省、環境民族調整委員会、国家計画委員会、電力工業省、金属工業省、農業省、国家科学院をはじめとする省・中央機関幹部と赤十字および赤半月会国際連盟代表団、欧州連合協力代表部、国際環境TVグループをはじめとする国際機構、中国、ドイツなどの駐朝大使館の幹部が参加した。

 セミナーでは、「地球温暖化の実態、原因、展望」(リュ・キリョル気象水文局中央気象研究所所長)、「朝鮮民主主義人民共和国での温室ガス放出を減らすための活動と展望」(キム・フン国家科学院熱工学研究所室長)、「気候変化と関連する協力対象計画履行情況と展望について」(キム・クァンジュ国土環境保護省室長)というテーマで報告と討論が行われた。

 討論者たちは気候変化の緊迫性について述べ、地球温暖化を防ぐための対策案を提起した。【平壌支局】

[朝鮮新報 2008.6.25]