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歴史歪曲反対、北南がシンポ

「対日共同歩調を主張」

 【平壌発=李相英記者】日本の歴史わい曲および独島(日本名=竹島)強奪策動反対北南共同討論会が13日、平壌の羊角島ホテルで行われた。北側からは朝鮮歴史学会と社会科学院歴史研究所の学者と研究者たちが参加した。南側からは「わが民族ひとつになる運動本部」、民主労総、独島守護隊、民族問題研究所、挺身隊問題協議会など10余団体から21人の代表が参加した。

 シンポジウムでは独島問題、日本軍「慰安婦」問題、朝鮮人強制連行問題など、植民地支配と過去の侵略史を否定し、合理化しようとする日本の歴史わい曲が危険な段階に至っているとの見解が示された。また、日本当局が過去の犯罪を清算せずにその直接的被害者たちである在日同胞に対する弾圧を引き続き敢行していることについても非難の声が上がった。参加者たちはこの問題と関連して、北と南が一つの民族として共同歩調を取るべき必要性を強調した。

 シンポジウムでは、朝鮮歴史学会のホ・ジョンホ委員長と、靖国反対共同行動委員会のリ・ヘハク常任代表が基調報告を行い、北と南から各3人が討論した。

 討論者は独島領有権、日本の歴史わい曲の実態と北南共同歩調の必要性、文化財略奪、「従軍慰安婦」問題などの多様なテーマで研究成果を発表し、各団体が繰り広げている活動の現況について報告した。

 討論者は北と南、海外の全同胞が団結した力で対処していくべきだと強調し、同時に6.15共同宣言と10.4宣言の誠実な履行を呼びかけた。

 シンポジウムでは共同決議文が採択された。

 共同決議文は▼日本帝国主義の過去犯罪糾明のための緊密な連携、日本の歴史わい曲と独島強奪策動、在日同胞に対する弾圧に反対する連帯運動と共同行動の展開▼人的、物的、精神的被害の解明と、犯罪を繰り返させないための実質的方案の模索▼日本の歴史わい曲と領土膨脹行為に反対する汎民族的運動の拡大を呼びかけた。

[朝鮮新報 2008.11.19]