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今年改築、竣工した主要施設 経済発展と生活向上に寄与

 【平壌発=李相英記者】建国60周年の節目を迎えた今年、全国で多くの工場や企業所、文化施設が新たに建設、改築された。元旦の3紙共同社説に提示された経済強国建設と人民生活向上という目標達成に向けた取り組みの成果だ。

設備を現代化

10月に竣工した礼成江青年1号発電所(黄海北道)

 電力部門では今年も大規模水力発電所と中、小規模発電所の建設を積極的に推し進めた結果、礼成江青年1号発電所(黄海北道)、成川江発電所(平安南道)をはじめとする多くの水力発電所が竣工した。

 黄海北道初の大規模発電所として建設が進められている礼成江青年発電所だが、今年、ついに1号発電所の竣工にこぎつけた。今後、6号まで建設が予定されている。地域内に大きな電力供給源を持たない黄海北道にとって、同発電所の完成は道内の電力事情の改善に貢献するものとして期待が寄せられている。

 金属部門でも千里馬製鋼連合企業所(平安南道)や金策製鉄連合企業所(咸鏡北道)、黄海製鉄連合企業所(黄海南道)、9月製鉄総合企業所(平安北道)をはじめとする主要生産施設の改築、現代化に力を入れた。

 千里馬製鋼連合企業所に超高圧電気炉、金策製鉄連合企業所には大型酸素分離機といった新たな設備が導入され、それぞれ操業を始めた。黄海製鉄連合企業所、9月製鉄総合企業所には「チュチェ鉄」と呼ばれる朝鮮独自の鉄生産工程が完成した。

 また、剣徳鉱業連合企業所(咸鏡南道)では鉱石運搬系統能力の拡張工事が完工、生産増大に向けて明るい展望が開けた。金星トラクター工場(平安南道)や2.8ビナロン連合企業所(咸鏡南道)も生産設備の現代化を実現し、生産活動で大きな成果を収めた。

 人民生活の向上を大きな目標に掲げた今年、軽工業部門の各工場、企業所でも生産設備の改築、現代化が進められた。国内屈指の紡織工場である平壌紡織工場が紡績ライン、染色ラインなどの主要生産工程を最新設備で一新。また、新義州化粧品工場に現代的な石鹸生産工程が建設された。

 農業、畜産部門では平北養豚場(平安北道)、江界養豚場(慈江道)といった現代的設備の大規模畜産基地が新たに建設され、江西養豚場(平安南道)も改築された。

平壌も装い新たに

6月にリニューアルオープンした大同門映画館

 一方、今年建設ラッシュが続いた首都・平壌市ではさまざまな文化施設が改築され新たな姿で生まれ変わった。大同門映画館、玉流館、清流館、中央動物園などが代表的な対象だ。

 大同門映画館は今回、建物の外観と内装、各種設備に対する全面的な改築を行った。改築を終え6月から営業をスタートさせた同映画館の延べ建築面積は従来の2倍に拡張された。最新式の映写設備と音響設備が導入された平壌随一の映画館として市民の人気を集めている。

 平壌冷麺の名店・玉流館は2年前の本館改築に続いて、今年4月には第1、第2館の改築を終えた。外観、内観ともにいっそう華やかになり、客足が途絶えることはない。

[朝鮮新報 2008.12.10]