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〈論調〉 先制攻撃を狙ったミサイル要領改正

 日本が海上配備型迎撃ミサイルSM3の実戦配備を控え、迎撃命令システムを簡素化している。最近、日本は首相の承認のもとでのみ動いていた従来のシステムを防衛相が直接迎撃命令を下せるようにミサイル防衛(MD)運営の「緊急対処要領」を改正した。それにより、「他国が弾道ミサイル発射準備をする段階で」防衛相が自衛隊にSM3による迎撃を事前に命令できるようになった。

 これは、危険極まりない軍事的措置であり、国際社会の大きな憂慮をかもしている。

 日本の今回の措置は、MDという口実を設けて他国を先制打撃するところにその真意がある。

 こんにち日本はMDシステム樹立の実践段階に入った。このような状況で、日本が迎撃命令システムを簡素化したのは重大な事態のなりゆきであると言わざるをえない。

 日本のSM3の実戦配備、迎撃命令システム簡素化は、東北アジア地域で新たな冷戦をもたらす禍根になっている。(労働新聞9日付論評)

[朝鮮新報 2008.1.23]