〈論調〉 強硬一辺倒の政策は百害あって一利なし |
われわれとの対話と交渉に極力反対する米国の保守強硬派が最近、強硬一辺倒の政策で米国の「意志」を示すべきであると言いながらも、交渉の雰囲気を壊すことができずにやきもきしている。 彼らは、わが国がブッシュ政権の任期が終了するまで核計画を放棄しないと考えられるので、核問題と関連した交渉を終結すべきであるとまで言っている。そして、交渉のテーブルに「人権」問題も上げてわれわれに対する圧力のテコを拡大すべきであると唱えている。 米保守強硬派の不純な言動は、対話と交渉を通じた問題解決ではなく、強硬で高圧的な政策で朝鮮に対する圧力を強め、朝鮮半島の非核化プロセスを破壊して事態を6者会談以前に逆戻りさせようとする反対話的で反平和的な行為である。 対話と交渉に反対する米保守強硬派の態度は、冷戦式思考の発露である。 これまでの二度にわたる朝鮮半島における核危機事態が示すように、対話を抜きにした力の政策の追求は問題解決ではなく、危機をもたらすだけである。対話と交渉こそが問題解決の最も効果的な方法になる。ところが米国の保守強硬派は、ひねくれた考え方をもって現実に背を向けながら悪だくみをしている。その目的は、朝米関係を極度に緊張させて自らの対朝鮮敵視政策の実現に有利な国際的環境を整えるところにある。 対話よりも軍事的強権を重視する米保守強硬派の高圧的な態度は、一方主義、覇権主義の表れである。 米保守強硬派が対話と交渉に反対して強硬一辺倒の政策に出れば、今まで対話を通じて達成したすべてのものが瞬時に吹き飛びかねない。米好戦勢力が引き続き強硬一辺倒に進むなら、われわれもやむを得ずそれに対応する選択をせざるを得なくなるであろう。われわれは米国に借りがない。1対1の原則がわれわれの対応方式であり、相手が一つならこちらも一つというのがわれわれの立場である。米保守強硬派は、朝鮮の確固たる原則と意志を直視し、強硬一辺倒政策を放棄すべきである。強硬一辺倒は百害あって一利なしである。 対話と交渉を通じて問題を解決しようとするのはわれわれの一貫した立場である。われわれのこの立場は朝鮮半島の緊張緩和と平和保障のためであって、決してぜい弱さの表れではない。米保守強硬派が対話と交渉を通じた問題解決にあくまでも反対し、朝鮮半島の情勢と朝米関係を最悪の状態へ導く場合、これまでの成果が水泡に帰す恐れがあり、その全責任は米国が負うことになるであろう。(労働新聞8日付論評) [朝鮮新報 2008.2.15] |