top_rogo.gif (16396 bytes)

〈論調〉 「一般教書演説」はブッシュ政権の嘆息

 米国の執権者が先に行った一般教書演説(国政演説)で、「現在、米国経済は不透明な時期を迎えている」と泣き言を並べた。

 一般教書演説を常に自画自賛、 大言壮語で一貫させてきたのとは余りにも対照的である。彼は執権後、一般教書演説をするたびに経済は「好調」であり、その展望も「楽観的」という聞こえの良い言葉を並べ立てた。

 しかし、執権末期に入った現在の米国の現実は、そうした自画自賛が、彼がうその上手な大統領であることを実証している。

 彼の執権期間、年々増え続けた財政赤字、貿易赤字、対外債務、破産する企業、失業者群、街をさ迷うホームレス…。

 彼が今になって、どんなに心苦しかろうが、この厳しい実態を認めざるをえなかったのである。

 米国の執権者が今回の一般教書演説で不透明な経済状況について語ったのは、米国の深刻な経済危機について、自らの経済政策の破たんについて告白したものである。

 こうした事実は、彼が任期末期になってもはや米国の厳しい現実に顔を背けたり否定できない境遇にあり、彼の苦衷のほどを示している。

 言い換えれば、彼の今回の告白は執権末期の嘆息である。(労働新聞18日付論評)

[朝鮮新報 2008.2.22]