〈論調〉 恥と物議を招いたイージス艦衝突事故 |
2月19日、日本の千葉県沖で海上自衛隊のイージス艦「あたご」と漁船が衝突し、漁船の船員2人が行方不明となった。この事故に関連して現在、日本全体が騒然としている。 日本が久しい前から米国とともにMDシステムの開発に狂奔しているのは周知の事実である。イージス艦に依拠した海上迎撃ミサイルシステムの構築も、そうした策動の一環である。日本の防衛相は、今後迎撃ミサイルを搭載したイージス艦を増やす計画を立ててMDシステムの運用を実践に移そうとしている。 ところが、「脅威」から日本を「保護」する使命を担ったというイージス艦が反対に自国の人々の生命と安全を侵害したのだから、日本政府としては口が十あっても弁明できなくなった。防衛省内部からも「目の前の国民も守ることのできないイージス艦を配備するため莫大な金を費やす必要があるのか」と叱責する声さえ上がっている。 日本は今回の恥ずかしい悲喜劇、想像外の衝突事故から教訓をくみ取るべきである。(労働新聞6日付記事) [朝鮮新報 2008.3.12] |