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経済制裁解除を求める女性の集い

まず制裁解除を、大きく行動起こそう

 「『北朝鮮』に対する経済制裁の解除を求める女性のつどい」(主催=朝鮮女性と連帯する日本婦人連絡会)が6日、東京・永田町の参議院議員会館・第一会議室で開かれ、130余人が参加した(写真)。

 会ではまず、主催者の清水澄子同連絡会代表があいさつをした。同代表は、「市民の力、世論の力が政府を動かす。大きく行動を起こさなければならない。一日も早く制裁を解除して、日朝国交正常化を実現するために、女性たちが力強く連帯していこう」と呼びかけた。

 つづいて、和田春樹東京大学名誉教授(日朝国交促進国民協会事務局長)が「日朝交渉と経済制裁」について話した。

 次に、経済制裁による被害の実態について3人が訴えた。

 女性同盟中央江東支部の金敬蘭顧問は、「万景峰92」号の入港禁止によって多くの在日同胞が祖国の親族と会えないでいるが、これは在日同胞への基本的人権侵害であるとしながら、早く制裁を解除し、朝・日関係が改善されることを切に願うと話した。

 在日本朝鮮人人権協会の金静寅さんは、「私の体験から」というテーマで「経済制裁は、国家暴力だ」と憤りを表しながら、とくに9.17後、総連に対する日本政府の露骨な弾圧により、在日同胞の多数の自営業者らが廃業に追い込まれている現状などを述べた。また、「国境がない中でも、『万景峰92』号などが往来していた歴史がある。これは、朝鮮と日本が共生できるという可能性を示している。まず制裁を解除し、在日同胞に対する国家暴力を止めなければならない。そのために、ここに集まった良心的な日本の方々と力を合わせたたかっていきたい」と訴えた。

 日朝友好促進京都婦人連絡会議の末本雛子さんは、「『ウトロ』問題と京都商工会に対する弾圧について」話した。

 最後に、福田首相と高村外相あての「朝鮮民主主義人民共和国への経済制裁を解除し、日朝国交正常化交渉の再開を求める」要請書が参加者らの拍手で採択された。集会後、代表らが日本外務省および多数の国会議員への要請行動を行った。(文=姜裕香記者、写真=盧琴順記者)

[朝鮮新報 2008.3.14]