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南新政権に宣言の履行求める 6.15海外委が声明発表

 6.15共同宣言実践海外側委員会は13日、南朝鮮の新政権に6.15、10.4両宣言の履行を求める、要旨次のような声明を発表した。

 海外同胞は李明博新政権が全民族の切実な願いである祖国の統一と民族の平和繁栄に向けてどのような姿勢をとるのか、多大な関心を持って注視している。

 しかし、新政権発足後、ひと月もたたないうちに南側で起こっている事態を見るとき、われわれの憂慮は増す一方である。

 統一部長官の任命問題をめぐる混乱にはじまり、北側に対する侵攻を仮想した韓米合同軍事演習であるキー・リゾルブとフォール・イーグルが強行され、「国家保安法」違反を口実に各階層の統一運動勢力に対する弾圧と逮捕拘束が相次いで起こっている。さらには、詩集の発行を記念し南側の作家らとの交流を目的とした在日同胞作家の南側訪問も、国家情報院の措置によって中止となった。南側は国連の舞台にまで人権問題を持ち出し北側を冒涜した。

 このような行為は6.15と10.4宣言の精神に反するばかりか、自主統一、平和繁栄へと進む民族史の流れを不信と相互対決の時代へと引き戻すものである。

 李明博大統領は「南北間の和解を損ねる気はまったくないし、いつにもまして南北が和解し和合することを望んでいる」と強調した。しかし、大統領のこの間の言動は上記の発言と正面から対立するものである。

 われわれは、李明博政権が6.15共同宣言と10.4宣言の実践の先頭に立つことで海外同胞の疑念を晴らし、自主統一と民族共同繁栄の時代を輝かせるよう願う。

[朝鮮新報 2008.3.17]