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〈論調〉 ブッシュの根深い対朝鮮敵視思考

 最近、米国大統領のブッシュは欧州地域に対するミサイル防衛(MD)システムと関連した記者会見で、わが国などに「ならず者国家」のレッテルを張りつけ、欧州に樹立しようとしている米国のMDシステムが同地域諸国を狙ったものではなく、北朝鮮のような国々の「ミサイル脅威」をけん制するためのものであると言った。

 2002年の「一般教書演説」で、わが国を「悪の枢軸」であるとののしって国際世論の非難を浴びた彼は最近、そうした暴言をできるだけ差し控えてきた。

 今年の「一般教書演説」では、われわれに対して一言の言及すらしなかった。世論は当時、彼が第2期執権末期にわれわれから何らかの「譲歩」を引き出して「外交的な実績」を上げ、大統領ポストからの「栄誉」ある退陣を果たそうとの計算からそうしたのであろうなどと評した。

 しかし、そうでもなさそうである。

 今回ブッシュがわが国を「ならず者国家」であるとののしることにより、自身の対朝鮮敵視思考が根深いものであるということを自らさらけ出した。

 米国が狙うのは、わが国の「脅威」を口実にして東北アジアと欧州地域にMDシステムを樹立することにより、諸大国を軍事的に包囲、けん制し、軍事的覇権を発動して世界支配を実現することである。(労働新聞3月25日付論評)

[朝鮮新報 2008.4.2]