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日本軍「慰安婦」問題 宝塚市議会が全会一致で意見書

政府に誠実な対応求める

 兵庫県宝塚市は3月25日、日本軍「慰安婦」問題について政府に誠実な対応を求める意見書を全会一致で採択した。「慰安婦」問題で地方議会が国に意見書を提出したのは異例のこと。

 意見書は、昨年米下院議会についでオランダ、カナダ、EUの各議会が日本政府に対して謝罪と賠償、歴史教育の実施などを求める決議案を採択したことに触れながら、これは日本政府が日本軍「慰安婦」の被害者たちにこれまで公式的な謝罪はもちろん、賠償と真相究明、責任者の処罰もしていないばかりか、教科書からも記述を削除するなどこの問題をなかったことにしようとしていることに対する批判が高まっているからだと指摘した。

 そのうえで、日本政府が1993年の河野洋平官房長官談話に基づいて真相を究明することと被害者たちの尊厳回復のために誠実な対応を取るよう求めた。

 今回の意見書は、民族問題や平和問題などに関心を持っている市民らが結成した「日本軍『慰安婦』問題に対して、政府に誠実な対応を求める請願を実現する会」が、今年2月に約1000人分の署名と共に宝塚市議会に提出した請願が土台になっている。(松)

[朝鮮新報 2008.4.7]