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〈論調〉 「対テロ戦」結果責任を負うべき

 国際的に反戦・反米熱風が激しく起こっている。

 米国は、「9.11事件」が起こるなり、それにかこつけて「テロとの戦争」を宣布し、国際法も国連も眼中になく、主権国家を武力で滅ぼすための現代版「十字軍遠征」を強行した。

 米国は、イラクの豊富な原油が欲しくてこの国を侵攻した。彼らは、イラクを滅ぼしてイスラム教諸国を制圧し、中東地域を完全に掌握しようと計算した。

 米国がイラク侵略戦争を行った基本的な理由であるイラクに「大量破壊兵器がある」というのは、荒唐無けいな偽りであり、戦争挑発の口実に過ぎなかった。イラク戦争は、イラクに民主主義と安定、繁栄をもたらしたのではなく、逆にこの国を満身創痍にした。

 侵略的な「対テロ戦」の結果によって米国自体もこんにち、政治的、経済的、軍事的に深い傷を負って血を流している。(労働新聞5日付論説)

[朝鮮新報 2008.4.11]