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日朝友好なにわの翼 「制裁」延長後、初の日本人訪朝団

「大きな力と勇気もらった」

 【平壌発=文−姜イルク、写真−盧琴順記者】「日朝友好なにわの翼2008」(団長=I女性会議大阪代表の永久睦子・日朝市民連帯大阪共同代表)が3〜7日、朝鮮を訪問した。同代表団は大阪地域で日朝友好運動を繰り広げている団体のメンバー、毎日放送記者、総連大阪府本部の朴栄致国際部長など13人で構成された。今年4月、日本当局が対朝鮮「制裁」を再延長してから初となる日本人代表団の訪朝。朝・日関係が最悪の状況にある時期に現地を訪れた一行は、朝鮮の姿を見聞きし、今後も日朝友好活動を力強く展開していくことを誓いあっていた。

「報道と現実は違う」

万景台の前で記念撮影

 代表団は訪朝期間、金日成主席の生家である万景台をはじめ朝鮮革命博物館、平壌学生少年宮殿、牡丹峰第一中学校、金策工業総合大学電子図書館、プエブロ号、地下鉄など市内各所を観光し、開城市と板門店も見て回った。強制連行被害者と面会する機会にもめぐまれた。

 メンバーらが口をそろえて述べた訪朝の感想は、「日本の報道と朝鮮の現実が全く違う」ということだった。

 初めて訪朝した全日本港湾労働組合関西地方建設支部の川元秋男執行委員(58)は、情勢の緊迫感、緊張感はまったく感じられなかったという。「出発前、家族たちはいろいろと心配していたが、日本の偏った報道の影響だと思う。日本に戻って朝鮮の現実と真の姿を広く知らせていきたい」と述べた。

 川元さんは「職業が建設現場の監督なので自然と工事現場に目がいったが、労働者たちの表情は明るく希望に満ちている印象を受けた。街ゆく人たちがみな背筋を張って歩いていたのも印象深い」と語った。

 「子どもたちのすこやかな表情、清く澄んだ目は、18年前の訪朝時とまったく変わらない」と語るのは、北河内・城北日朝友好市民の会の大村淳さん(61)。数十年間、小学校で教鞭をとった大村さんは「日本の子どもにはない、いきいきとした表情を見れば、朝鮮が教育に国家的な力を入れていることがよくわかる。うらやましい」「日朝の子どもたちが交流できればどれほど素晴らしいことか。その日が早く訪れるよう努力したい」と語った。

 大村さんは夫婦で訪朝。結婚記念日を現地で迎えた。宴会の席で、朝鮮対外文化連絡協会から花束が贈呈され、同席者全員から祝福を受けた。「考えもしなかった」(大村夫妻)朝鮮側のはからいに、満足そうな表情を浮かべていた。

 副団長の大野進・全日本港湾労働組合関西地方大阪支部執行委員長は、「国家が教育費のすべてを負担し、財産の有無に関係なくすべての学生に平等なチャンスを与えているので、本当に優秀な人材が育っている。恩恵を受けながら育った学生は将来、国と人民のために貢献するだろう」「このようなサイクルが理想だと思う。この理想を実現している朝鮮は本当にすばらしい」と語った。

運動の活性化を

強制連行被害者と面会した代表団

 永久団長は訪朝中に何度も、日朝友好運動の目標が達成できていない苦悩を口にしていた。

 日本当局の対朝鮮「制裁」は、総連の活動にも影響を及ぼしている。総連とともに日朝友好活動を繰り広げる日本の市民団体も攻撃の標的となり、少なからぬ支障がある。団体のメンバーらも苦しい立場に立たされている。日朝友好団体の共通の目標である国交正常化のゴールは見えず、状況は最悪だ。

 訪朝団メンバーらは、日本当局が「制裁」を再延長している中で朝鮮側が訪朝団を受け入れてくれたことに感謝の意を示すとともに、今回の訪朝で大きな力と勇気を得ることができたと、口々に述べていた。

 日本では、今回訪朝したメンバー同士の交流はほとんどないという。個々人がさまざまな団体に所属し独自の活動を展開しているためだ。訪朝団メンバーのほとんどは、日本で訪朝報告会を開いて朝鮮の「ありのままの本当の姿」を紹介しようとカメラ、ビデオの撮影に余念がなかった。

 メンバーらは初めて朝鮮で行動を共にしながら、今後どのような活動を繰り広げていくかについても話し合ったという。

 訪朝3日目の夜には、同じ航空便で来た大阪同胞祖国訪問団のメンバーらと宴席をともにした。歌い、踊り、楽しいひと時をすごしながら、今後も朝・日友好運動を積極的に行っていくことを誓いあった。

 永久団長は、「朝鮮の立場は、揺るぎないということを確認できた」と強調しながら、「日朝国交正常化と朝鮮の自主的平和統一は必ず成し遂げられる」「在日朝鮮人の方々と力を合わせ、運動を活性化していきたい」と抱負を語った。

[朝鮮新報 2008.5.14]