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在朝被爆者の実態 8割が死亡、高齢者も深刻

生 存 者 の  年 齢 別 統 計
62〜65歳 93人 24.35%
66〜70歳 91人 23.82%
71〜75歳 55人 14.40%
76〜80歳 57人 14.92%
81歳以上 86人 22.51%
死  亡  者  数  の  推 移 と 死 亡 率
    〜1949 7人 0.37%
1950〜1959 25人 1.31%
1960〜1969 55人 2.88%
1970〜1979 196人 10.26%
1980〜1989 289人 15.11%
1990〜1999 432人 22.61%
2000〜2007 525人 27.47%

出典:反核平和のための朝鮮被爆者協会の調査報告書

 2007年末の時点で、朝鮮国内で確認された被爆者は1911人。そのうち死亡者は1529人で被害者全体の80%、生存者は382人にすぎない。

 被爆者を男女別に見ると、男性が1635人(85.56%)、女性は276人(14.44%)となっている。生存者の男女別割合は、男性228人、女性154人。

 一方、生存者を年齢別に見ると、71歳以上が198人で全体の52%を占めている。81歳以上も全体の22%を占めており、生存者の高齢化が数字の上でも顕著に表れた。また死亡者数の年代別推移に関しても、1990年以降、957人(そのうち2000年以降は525人)が死亡しており、今後、生存者の激減が懸念される。

 被爆地別では、広島での被爆者が837人(43.8%)、長崎での被爆者が1074人(56.2%)となっている。

 報告書は、自分の経歴を具体的に明かさないまま死亡した被害者は調査対象に含まれなかったことなどから、今回確認された被爆者より多くの被爆者が存在するはずだと結論付けている。

 また、今回の調査過程で明らかになった問題点について、▼生存者の急激な減少▼高齢化した被爆者に対する各種疾病治療の切実さ▼被爆者の実態調査の難しさ、という3つを挙げている。

[朝鮮新報 2008.5.21]