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6.15民族統一大会開催に合意、6月15〜16日 金剛山で

北、南、海外代表ら470人

 6.15共同宣言発表8周年を記念する共同行事の開催が決まった。6.15共同宣言実践民族共同委員会の北、南、海外側各委員会の代表らが23日、開城で会い、「6.15共同宣言発表8周年記念民族統一大会」を6月15、16の両日、金剛山で開催することに合意した。

共同写真展など

昨年6月、平壌で開かれた6.15共同宣言発表7周年記念民族統一大祝典(撮影=盧琴順)

 会合には北側のリ・チュンボク副委員長、南側のチョ・ソンウ共同代表、海外側のチェ・スボン事務局副局長をはじめ各側の代表らが参加した。6.15統一行事と関連した協議が行われ、共同報道文が発表された。

 祝典には北側から100人、南側から300人、海外側70人が参加する予定。祝典期間中には、開、閉幕式、祝典のメイン行事である「6.15共同宣言と10.4宣言履行のための民族大会」、共同写真展示会、登山、宴会、6.15民族共同委員会の共同委員長会議などが行われる。大会を通じて北と南、海外側の参加者らは6.15共同宣言の基本精神である「わが民族同士」の実践意志を内外に誇示することになる。

 一方、大会への当局レベルの参加問題は議論されなかった。

 各側の代表は6.15民族統一行事に関する実務的問題の解決に向けて、今後も必要に応じて接触を持つことにした。

民間交流着実に

 2000年の6.15共同宣言発表後、北と南、海外の統一運動団体は平壌、金剛山、仁川、光州など北と南の各地で6.15を記念する共同行事を開催してきた。

 過去に北南当局間の関係が悪化した時期にも、民間レベルの統一運動は途絶えることなく続いた。北と南、海外の統一運動団体は05年、6.15共同宣言実践民族共同委員会を結成、各階層別の交流を進めることによって連帯と団結の強化に向けた条件と環境を醸成してきた。同年、6.15共同宣言発表5周年に際し平壌で開かれた民族統一大祝典に北と南の当局代表団も参加し、民間と当局が共同で行う統一行事の新たな枠組みが作られた。

 しかし今年2月、南朝鮮で李明博政権の発足後、北南関係は対決の局面にある。

 北側のメディアは「こんにち北南関係は6.15以後、最悪の危機に瀕しており、戦争の危険は日ごとに高まっている」(労働新聞23日付)と指摘している。

 北南対決を招いた原因は6.15の精神にそむく李明博政権の反北対決、外国勢力依存の姿勢にある。

 さる3月、南朝鮮軍合同参謀本部議長は国会の人事聴聞会で「北側の核の脅威」に言及、北側に対する「先制攻撃」も辞さないと発言した。これに対して北側は「暴言の取消、謝罪がない場合は、これをすべての北南対話と接触を中断しようとする南側当局の立場として受け取る」と断固たる対応を明言、南側当局者の軍事境界線通過を全面遮断する措置を講じた。同措置は現在まで続いている。

 李明博政権発足後、北南当局間の関係が凍りつく一方で、民間レベルの統一運動は着実に歩みを進めている。4月以降、青年・学生、言論人、女性、農民、労働者をはじめ各階層の代表が金剛山などで交流行事を行っている。

[朝鮮新報 2008.5.28]