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「日朝教育・文化交流愛知の会」総会 「幅広い国交正常化運動を」

 日本の市民団体「日朝教育・文化交流をすすめる愛知の会」の総会と講演会が5月26日、名古屋市内で行われ、日本市民、同胞ら約80人が参加した。総連中央の徐忠彦国際統一局長が来ひんとして出席した。

名古屋市内で行われた総会(5月26日)

 総会では、こんにちまでの活動の経過と当面の課題についての報告が行われた。

 続いて映画監督の井筒和幸氏が講演を行った。映画「パッチギ!」について話した井筒氏は、「日本には外国人に対する差別だけではなく日本人内部での差別もある」としながら、「歴史を知らない子どもたちが前の世代の価値観を強いられるのはかわいそうなことだ。日本にはさまざまな背景と経緯をもった人が共存している。このことを映画を通して伝えようと思った」と述べた。

 1999年に発足した同会は現在、超党派の県議会議員をはじめ県内の著名な人士らで構成されている。

 日朝間の教育・文化交流、愛知県内の在日朝鮮人との友好と交流、日朝国交正常化早期実現に向けた活動の3点を柱に、これまで朝鮮学校の処遇改善に向けた要請活動、金剛山歌劇団の公演協力事業などに取り組んできた。

 昨年には訪問団を結成し初めて朝鮮を訪問した。今年も8月9〜13日の日程で訪朝する予定だ。

 橋詰洋三会長(中京大学法科大学院院長、弁護士)は、「現在、朝鮮と日本は『近くて遠い国』になっている。会の活動を通じて民間から友好関係を結んでいきたい」と述べた。

 竹内宏一事務局長は、「これからの活動に期待と希望を持っている。愛知でさらに幅広い日朝国交正常化運動を繰り広げていきたい」と今後の目標を語った。(陽)

[朝鮮新報 2008.6.4]