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〈論調〉 「実用主義」は「永久分裂論」

 南朝鮮に保守政権が発足してから北南関係の改善にブレーキがかけられ、民族の統一熱気は水を差された。

 これは、李明博逆徒が執権後、民族と祖国統一に背を向けた「実用主義」を「統治哲学」として掲げていることに起因する。

 李明博一味が打ち出した米国式「実用主義」は、その事大・売国と反統一的正体を覆い隠すための甘言である。

 その反動性は、新世紀の祖国統一大綱領である6.15共同宣言とその実践綱領である10.4宣言を否定し、その履行をあくまでも阻むところにある。

 彼らは「実用外交」の看板のもと、北南関係を主管していた統一部の権能も大幅に弱めた。

 「実用主義」をけん伝し、外部勢力を民族の上に置く李明博一味は、民族の和解と団結、祖国統一のために今まで南側が提起する問題を可能な限りすべて解決し、果ては軍事的に微妙な地域まで開放してさまざまな特恵と特典を施したわれわれにむやみに言い掛かりをつけている。

 こうして、「わが民族同士」の理念のもとで良好に進む北南関係と祖国統一の前途には難関が生じた。

 李明博の「実用主義」は結局、民族的なきずなと血縁関係を無視し、北と南を永遠に他人のようにしようとする犯罪的な「永久分裂論」である。

 外部勢力依存がもっとも非実用的であるというのは、わが民族の数千年史が残した教訓である。

 民族を抜きにした「実用」など絶対にありえない。(7日発朝鮮中央通信)

[朝鮮新報 2008.6.11]