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札幌市議会日朝議連 結成30周年、揺るがず友好促進 朝鮮学校支援

 超党派で過半数を占める議員連盟として1977年に結成され、30周年を迎えた北海道の札幌市議会日朝友好促進議員連盟がさまざまな記念活動を行った。

祝賀会、学校訪問

北海道初中高を訪問し生徒たちの歓迎を受ける議員ら

 5月30日、札幌市内で結成30周年祝賀会が開かれた。

 上田文雄市長、 畑瀬幸二市議会議長をはじめ各党、 会派の市議会議員、道議会議員、同議連歴代会長と各界各層の日本人士ら、そして総連札幌支部の丁聖漢委員長をはじめとした在日同胞ら約260人が参加し盛大に行われた。

 主催者を代表してあいさつした西村茂樹会長(12代)は、日朝議連結成の経緯とこれまでの軌跡について振り返り、これからも朝鮮との友好促進のため、そして地域の在日朝鮮人と交流を深め、彼らの財産である民族教育と朝鮮学校を支援していこうと述べた。

 また、丁聖漢委員長が祝辞を述べ、総連中央から送られてきた祝電が紹介された。

 祝賀会では、北海道朝鮮初中高級学校舞踊部の生徒たちが朝鮮舞踊を披露するなど、終始友好ムードに包まれた。

 一方、4月25日に同議連の25人の議員らが北海道朝鮮初中高級学校を公式訪問。学校施設を視察し、授業を参観した。一行は教育会理事や学校関係者らと歓談したのち、エゾ山桜3本を植樹した。

 また、同議連は「朝鮮学校学生絵画展」を5月26日から30日まで札幌市役所のロビーで開催し、同校生徒たちの作品90点が展示された。期間中、約1000人の市民らが訪れ、朝鮮学校について知り、理解を深める貴重な場となった。

超党派で過半数

学校に支援金を贈った札幌市議会日朝議連の代表ら

 77年9月、当時の自民党、社会党、公明党、新政クラブ、共産党に所属する市議会議員ら36人が参加し、超党派の「過半数議員連盟」として結成された同議連は、今日まで国交がないなかでも朝鮮との友好親善と在日朝鮮人の権利擁護、拡大のために活動、在日朝鮮人高齢者、障がい者への福祉給付金や朝鮮学校への補助金が正当に給付されるよう尽力してきた。近年では学校周辺の除雪、スクールゾーン設定、AED(自動体外式除細動器)設置など、行政が朝鮮学校の教育環境を整えるよう尽力した。

 日朝関係を取り巻く情勢にかかわらず、親善交流を30年間、中断することなく広げてきた実績は、政令指定都市の日朝議連としては全国的にも稀だ。

 30年間、揺るぎない志を持って日朝友好と在日朝鮮人との交流、支援を行ってきた同議連は12日にも北海道朝鮮初中高級学校を訪れ、支援金を送った。【札幌分局】

[朝鮮新報 2008.6.23]