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風力エネルギーで国際協力 朝鮮代表 カナダ世界会議に参加

 風力エネルギー分野において国際的な交流と協力を強化するため、朝鮮が積極的な動きを見せている。

 24〜26日までカナダのキングストンで行われた第7回世界風力エネルギー会議(WWEC)に朝鮮代表が参加した。

 02年から毎年開催されている同大会では、エネルギーのリサイクル分野で中心的な役割を果たしている研究者、開発者の間で懸案となっている課題と未来の構想に関する真しな討論と奨励活動が行われている。

 今年の会議は、カナダのオンタリオ持続エネルギー協会とドイツのボンに本部を置く世界風力エネルギー協会(WWEA)が共同主催した。

 朝鮮では平壌国際新技術経済情報センター(PINTEC)が世界風力エネルギー協会のメンバー団体(05年に加盟)として活動している。PINTECの世界会議参加は第3回(04年、中国)、第5回(05年、インド)、第6回(07年、アルゼンチン)に続いて今年で4回目。北米初の開催となった今回の会議には朝鮮、中国、インド、ドイツ、デンマーク、米国をはじめ70余りの国と地域の代表たちが参加した。

 今年の大会の主なテーマは「共同の動力:地方経済のためのエネルギーの独自性」。ここではあらゆる形態のエネルギーのリサイクル技術が取り上げられ、風力、水力、太陽エネルギー、バイオエネルギーなどが議題に含まれた。期間中、全体会議、分科討論会、文化イベントなどが行われた。またこの分野に関する貿易展示会も開催された。

 朝鮮は70年代末から風力エネルギーの開発事業に取り組んでいる。現在、風力発電施設建設予定地で、開発可能な風力資源の量を確定し、計画策定のための細部にわたる調査を実施している。

 また朝鮮は、京都議定書の締約国(05年4月)として「クリーン開発メカニズム」(CDM、温室効果ガスの削減を補完する京都議定書の柔軟性措置の一つ)事業に関連して、風力エネルギー対象計画を推進する可能性も検討している。

 PINTECのリ・ガンジン副部長(35)は、今回の会議で朝鮮は最近、風力エネルギー開発利用分野で収めた成果と経験を報告、「この分野における国際機構と各国の風力関連団体との交流、協力をよりいっそう発展させていくきっかけとなった」と話した。【平壌支局】

[朝鮮新報 2008.6.27]